レツタメンシ
@aoiusagi725
序章
ピピピ…
スマホのアラームが鳴る。
「今日も始まってしまったか」
台所に行きタバコに火をつける。
スゥーー……
ハァ~~~……
タバコの煙が換気扇に吸い込まれるのを見ながら私は今日も思った
「死にたいな」
会社を退職してから三カ月、双極性障害の診断を受けてからは薬を飲んでも何もやる気が起きない、私は毎夜眠れずに虚無の人生を悔やんでいた
何も上手くいかない、普通になれない、何のために生きているのか―――――
そんな負の感情が呪いの様にまとわりついて日々私を蝕んで、私を地よりも深い深淵へ落そうとしていた
「ピロン!」
スマホの通知が鳴った、それは私が参加したSNSグループからの通知だった。
「明日、決行します。参加したい方は明日の17時に渋谷駅のハチ公前に集合してください、そこから長野に向かいます。」
つい一か月前に参加したSNSの自殺志願サークル、明日ついに実行するらしい、自分の悩みや苦しみに共感してくれる唯一の居場所だった。私はもう居場所を失うくらいなら、私も彼らに付いて行こう。
私はもう一本タバコを取り出し火をつけた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます