体力

今日は遠出もお風呂もなく。

体を使うのは3回の食事と午前午後のリハビリと2.3回行く水汲みとトイレくらい。あとは自分で動けるタイミングで行うリハビリ。


午前中のリハビリではお散歩したら耳鳴りまでいったけど、午後のリハビリでは耳鳴りせずに終われたし、自力で座り続けても深呼吸を繰り返せば多少は脈も落ち着かせられた。

多少ではあるけど改善側の結果は素直に嬉しい。


お医者様から「寄りかかったままでよいので、心臓に直立の姿勢を思い出させてあげてね」との指示をいただいた。

30°くらいのベッドに沈むパラマウントや安全地帯に身体が慣れすぎたせいで、座る姿勢の角度を心臓が負担に感じるようになっているからだ。

現に自立でも寄りかかっても体を起こして座位になると脈拍が上がってくるが、30〜45°傾斜のベッドに収まると心拍はすぐに落ち着く。

なので自主リハビリは

「ベッドによりかかりながら60℃以上背もたれを起こして座位を保持。身体がポカポカする5分位で30〜45°に戻す。」をやってみた。

10分くらいは身体が重くて動かなくなった。

意識を失うほどではないし、足先は動く程度なので辛くはないけど両腕や上半身は重くて動かせない感じ。

今のぼくにはこれも立派な運動になるようなので明日もやってみようと思う。


やはり食事がいちばん体力をつかう。

ベッドを60°くらいに起こして寄りかかって食事をするようになって、少しのんびり食べられるようになったけど10分が限度だ。

薬も効いているし寄りかかれているからからか、咳や息切れはほぼない。

けれども2.3分でポカポカしてきて10分もすれば汗ばむ。ウォームアップのダッシュは完了みたいな感じ。さすがに息も少しあがってくる。

ただ咳は出なくなったのでそこは少し楽になった。

せかせか薬を用意して飲み込む。


背もたれを戻して深呼吸する。

ここからどんどん身体がだるく重くなって沈んでいく。

5分10分くらいは意識をたもちつつ身体の重さを実感するけど、そのあとは意識を保っていられない。

2時間〜2時間半くらいは眠ってしまうようだ。

眠ろうとして眠っていないのでウトウトと意識がある気もするけどわからない。

点滴をした気がするけど気がついたから終わっていたのでやはり意識はないみたいだ。


目覚めると消灯時間が近くなっているので慌てて歯磨きとおトイレを済ませるのだ。


おかげで不規則になってきたけど睡眠時間は確保されていると思う。


彼女も体調が悪いとよく眠っていた。

そもそも生活リズムを身につけるみようなレベルの体力は彼女にはないから、睡眠時間は彼女にお任せで朝起きてたり夜起きてたりまちまちな生活をしていたのだけど。

睡眠時間が長いな?とおもうと少し調子が悪そうだったり、全然寝ないな?とおもったらむちゃくちゃ元気だったりした。

静かに一日中寝ているような時もあって、そういうときは気が気ではなかったけれど、彼女の身体が睡眠によって調整されているのがわかったからそっと見守ったりしていた。


ここは彼女を見習って規則的な睡眠よりも睡眠の全体量をみることにする。

身体は眠ると回復すると彼女に学んだから。


夜中に起きていてもベッドで大人しくしていれば病棟のスタッフさんたちもそっとしておいてくれるだろうし。

ありがたいことだ。

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