点滴
点滴を打ってもらいに病院に毎日のように、いやほとんど毎日か。通っていたときですら副作用に負けつつあった。
たとえば。
ものすごくつかれやすくなってぐったりしてたり、すぐ息が上がったり、きもちわるくなったり。筋肉がどんどん落ちてくから運動しても筋トレしてもどんどん力が弱くなったり。両腕が肩から痛くて重くて細かい作業どころか箸を使うのが苦痛なくらい。手にも力が入らないから皿やグラスをよく割った。
気分が高揚したり落ち込んだりずっとそわそわしたりなにもしたくなくなったり。自分では制御できなくてとんでもなく自分の中が忙しいやつ。それで心身ともにわけがわからなくなりつつあったのだけど。
さすが入院。点滴はたっぷりになった。
いつもの小ぶりなパックの点滴に加えて500mlとデカデカと書いてある大きなパック。それが終わったらまたいつもの小ぶりなパック。
迎え酒にメイン料理にデザートだ。なんて豪華な。豪華か?
強い薬を生理食塩水で伸ばして注入されているのはわかっているけど、こんなにお水を貰ったらクラゲみたいにぷるんぷるんになるのじゃないかしら。
ぐったりして動けない上に副作用でどんどん筋肉が落ちている。そのうえ徐々にムーンフェイスで浮腫んできたので全身がぷるんぷるんな自分を想像してしまった。
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