目的地
今日から入院するのだ。
喘息になって約2年。半年前に喘息発作を起こしたらしいのだけど、喘息というものも喘息発作というものも初めてなのでまるでなんだかよくわからない。
お母さんが入院していてお父さんと子どもたちが森のなかに昔から住んでる生き物に出逢う映画のやつ?あれはちがう?
動けば喋れば咳がでるし、強い点滴で食事管理をしたり腕がだるかったりするが家事も育児も全力で行ってきた。目の前のことをひたすらこなす日々だ。持病があって子どももいたらみんなそんなものでしょう?
果たして入院するほどのものなのかもわかっていない。
半年前に喘息発作を起こしたときは家で診なくてはならない子供がいたから毎日点滴に通って入院をせずに済むようになんとかしてもらった。
そのあとはステロイドの飲み薬を調整して落ち着かせようという日々だったはず。
3か月前にとんでもないことがおきて立て直そう子供を支えようと必死に生活していたらどんどん悪化してしまったらしい。
止まることなく朝から晩まで家事と育児に奔走できてしまったので毎日まぁ辛いなぁしんどいなぁ。また点滴か。くらいに考えていたら副作用に勝てなくなってきたんだと思う。
毎日の点滴通いでも抑えられずついに入院になったというわけ。
いざ病棟に通されたら驚いた。
全然からだが動かない。
ベッドに寝かせてもらって、点滴を繋いでもらって気が抜けたらベッドに沈み込んでしまったみたいに身体が動かないの。
手も足も持ち上がらない。
スマホを持ってちょっとポチポチしたらもう石のように重たくて持っていられない。
腕も足もだらんとただただベッドに埋もれていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます