第10話 七月二十六日

あいつからメッセージが来たときは驚いた。


まさかこんな早く特定されるなんて思わなかった。


(まじで、何なんだよ!)


磨人は苛立っていた。

このことがバレたらもう終わりだ。

絶対にバレてはいけない。


(あいつが、一生あのことを黙っていれば俺は巻き込まれなかったのに!)


朔を殺す。

メッセージが来てから刹那この結論に至った。


朔が幹人の死を調べているのは知っていた。


だから、磨人は先手を打った。

湊へのメッセージだ。


しかし、逆にそれを利用され、特定された。


「クソが!!」

「だが落ち着け。朔と湊を殺せばこの話は振り出しだ」


充血した目でそう呟いた。


??「そのとうりだ」


どこからともなく声が響いた。


??「お前は計画どうりに。あとは、任せろ。」


自信に満ちた声で??が呟いた。


「了解」


磨人はそう言ってまたキウイに目を向けた。


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る