第43話 意外な連絡

 頭から、碧が不貞を告白する姿が消えない。碧が他の男と寝た。

 晃輝は、碧しか女性は知らない。碧も晃輝だけだったはずだ。それなのに・・そう考えたら許せるはずがない。


LIMEが入った。

『三田先生』・・・え?なんで?

「今晩会える? 駅前の居酒屋 大漁屋19:00」


その3時間前

「え~久しぶり、亮から連絡くれるって、どうしたの。」

「先生、あのさ。晃輝と碧のことなんだけど、碧が不倫してさ・・・。」

「うそ?だって小学校からのつき合いなんだよ

 あの2人。そんなわけないじゃん。」

「おれだってそう思ったんです。でも、事実でして。あいつどうしたらいいか決められないみたいで苦しんでて、先生、話、聞いてもらえませんか。」

「なんで私?}

「だって2人をずっと前から見てるし、やっぱり女性の心理、立場からの意見も参考になるかなって、どうですか。」

「仕方ないな~。私、独身なんだよ。分かってる? かわいい教え子のために一肌脱ぐか。」

「ありがとうございます。」

「結果は、どうなったって責任もてないわよ。」

「それは、本人たちが結論を出すのでいいと思います。あくまでアドバイザーって感じで。」

「まったく調子いいなあ。引き受けたわよ。」

「ありがとうございます。」

 この会話を受けて、三田奈々は、晃輝に連絡を送ったのだった。

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