夢美瑠瑠

第1話


 夏を、”たけなわ”と、いうかは知らない。 春酣、というのは普通によく使うが?

 で、調べると、多少紛れがあるが、夏にはあまり使わないみたいです。 むしろ、晩夏の、秋に近いころに使ったりするそうです。 


 「春」にも、連作のエッセイを書きました。よかったらどうぞ。⇒https://kakuyomu.jp/works/16818622173183869103/episodes/16818622173185879476


 オレも初老で、「朱夏」から「白秋」に差し掛かっている。

 外見は、割と若いですが? 歯でも眼でも、10年前よりよほど衰えた。


 まだ幼いころは、素朴に夏休みがあるので夏が好きでした。

 長い休みの前の、学校の終業式の、ヘチマとか朝顔の蔓が巻き付いている花壇やら、濃い影の感じとか、いまだになんだか懐かしい。 朝に校庭でやったラジオ体操や、川で友人と遊んだこととか、夏には思い出が多い。


 オレは、だいたい、ネアカ、と昔は言ったですが(今なら「陽キャ」「陰キャ」?)素朴に脳天気でポジティヴで、自分ながら誤解されているなあ、と、嘆かわしい。 


 メル友やった女性で、キラキラネームといえば文字通りのキラキラの意味の、「夏」という漢字が入っている名前の人がいた。 何でしょう? ヒントは、「もしドラ」です。

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「星野夏海」という方でした。

 「もしドラ」は岩崎夏海氏の著書。

 キャラクターの面白い「僕っ娘」で、イラストや漫画が上手で、印象に残っているヒトだなあ。 夏の海も、星も、キラキラしてるよね?w


 昔、ラジオを聴いていると、タモリが「所ジョージは”常夏の島”を”ココナツの島”と思っている。」と、話していて、”ありがちやな?”とは思ったが、芸能人でもモノを知らない人もいるな?とか思いました。

 

 四字熟語だと、夏が付くのはどんなのがあるか? 「春夏秋冬」「冬虫夏草」「夏炉冬扇」「夏期休暇」「夏草冬涛」…

 案外思いつかない。

 二字、三字熟語は、”半夏”という薬草ある。「半夏厚朴湯」は、気を強くする漢方薬。

 夏侯惇、という三国志の武将がいた。 ゲームでは、かなり手ごわいキャラやったな?  「半夏生」は夏至から11日目で、農作業の区切りの日だそうです。雑節のひとつ、らしい。

 「消夏」は「銷夏」とも書いて、夏に涼味を取ること。 風鈴とか、葭簀? が代表的と思います。


 文学だと? 「異人たちとの夏」(山田太一)は読んだ。 不思議な小説でした。 

 ”夏を感じたい人におすすめの小説8選” という記事があり、未読のばかりですが、①「夏美のホタル」(森沢明夫)②「真夏の方程式」(東野圭吾)③「風の歌を聴け」(村上春樹)④「幻夏」(太田愛)⑤「すいかの匂い」(江國香織)⑥「夏の花火と私の死体」(乙一)⑦「ハローサマー、グッドバイ」(マイクル・コーニイ)⑧「夏のロケット」(川端裕人)

 だ、そうです。


 ③と⑤は、既読でした。

 確かに両方とも、自分で時々思い出したりする、良書だった、気がします。


 

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