第15話 溺れる

この夜、私ははじめて知った。

独占欲は、性欲の起爆剤になるんだと。


初めての夜よりも、ずっと難しかった。

頭がぐらぐらして、何度も泣きそうになりながら、

すがるような気持ちで彼女を抱いた。

○○ちゃんは、本当に美しかった。


落ち着いてから、不安になって聞いてみた。

「ごめん、今日あんまりうまくできなかったかも。大丈夫だった……?」


○○ちゃんはくすっと笑って、

「なんか必死で、可愛かったよ」と言って、私の頭をなでた。


彼女にとっては、私みたいな小娘に欲をぶつけられることなんて、

たいしたことじゃないのかもしれない。


そのまま、○○ちゃんの胸に顔をうずめるようにして、甘えるみたいに眠った。


彼女の匂いも、声も、体温も、肌のやわらかさも、

全部が、心地よかった。

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