第4話 草ざかりのわたくしたちへ

(第3話の続き)


Tティー5ファイブのみんなが来たよ。」


落葉松からまつ花梨かりん「あら、ごきげんよう。わたくしは、Treeトゥリー 5ファイブ、通称Tティー5ファイブの代表、落葉松からまつ花梨かりんですわ。落葉松からまつは、おマツ科のご針葉樹ですの。秋にはお黄色になられて、ご落葉らくようされるのが特徴ですわ。花梨かりんは、おバラ科のご落葉高木らくようこうぼくでございますわね。こちらのお2人は使用人ですわ。今は、お気になさらず。ふふふ、それでは、ごきげんあそばせ。」


犬榧いぬがや加加阿かかお「もしかしてTティー5ファイブのみんなも、自己紹介をする流れなのか?」


「そうみたいだね。もしかしてさっきまでどこかに隠れて、私たちのことを見てたのかな?」


譲葉ゆずりはゆず「アタシは、譲葉ゆずりはゆず。べ、別にアンタたちに知ってもらいたくて、名前を教えたわけじゃないんだからね!譲葉ゆずりはってのは、古い葉が新しい葉に場所を譲るように生え替わる様子が目立つことが特徴の高木こうぼくだけど。ちょ、勘違いしないでよね!これはアタシのために言ったんだから!今回だけだから、感謝しなさいよね!ゆず蜜柑みかんと同じ柑橘類だから。アタシがツンデレ?んなわけないでしょ。どこ見てそんなこと言ってんのよ。眼科行け、眼科!こっち見んな!変態!」


犬榧いぬがや加加阿かかお「つまりツンデレってことか。ややこしいな。」


「ツンデレが好きな男子だんごって多いけど、どんなところがそんなに刺さるんだろうね?」


鳥兜とりかぶとすみれ「私は鳥兜とりかぶとすみれすみれは青くて綺麗な花だけど、すみれとりかぶとって表記する場合もあるから。私はGジー5ファイブがいないと生きていけない。どうしてあの女といっしょにいたの?Gジー5ファイブは悪くない。あの女が悪い。私には鳥兜とりかぶとみたいに毒があるって思ってるんでしょ?Gジー5ファイブのことは何でも知ってる。私のこと、好きって言ってたのに。ねえ、言ってたよね?」


犬榧いぬがや加加阿かかお「今度はヤンデレってことか。ややこしいな。」


「実はヤンデレとメンヘラの違いが、よくわからないんだよね。」


さくらもも「あたしゃ、さくらももだよ。か〜っ、やだよ。さくらももも、薔薇ばらのうちだよねぇ。う~ん、いけず~。」


犬榧いぬがや加加阿かかお「急に自己紹介が短かったな。」


「有名なテレビアニメで、似た人を見たことあるんだけど。」


コスモス秋桜チューリップ鬱金香「グッドアフタヌーン!ミーのネイムは、コスモス秋桜チューリップ鬱金香なんだよ。コスモス秋桜きくのフレンズ、チューリップ鬱金香百合ゆりのフレンズで、コスモス秋桜チューリップ鬱金香も、いろんなカラーのフラワーが咲くんだよ。ちなみにコスモス秋桜は、オーダーやハーモニーというミーンなんだよ。ミーとトリカブトさんだけ、ウッドではなくて、フラワーなんだよ。サンキュー!」


犬榧いぬがや加加阿かかお「今度は2人だけ名前が木じゃなかったのか。」


「私たち2人を除くと、ちょうど5人ずつだし、交流を深めたらいいんじゃないかな?」


犬榧いぬがや加加阿かかお「なるほどな。これがTティー5ファイブと仕組んだ作戦だったってことか。また俺は、まんまと騙されてしまったな。」


落葉松からまつ花梨かりん「草ざかりのわたくしたちにとって、Gジー5ファイブの方々は全員おもしれー男子だんごですわ。」


譲葉ゆずりはゆず「ふ、ふーんだ!アンタたちを好きになる理由なんか、これっぽっちもないんだから!まぁ、アンタたちが、どこの誰と付き合おうがアタシには関係ないし?好きにすれば?」


鳥兜とりかぶとすみれ「他の女としゃべらないで!Gジー5ファイブのせいで、私はこんなに傷ついた。私だけはずっとGジー5ファイブの側にいるよ?Gジー5ファイブのためなら何でもするから。」


さくらもも「あたしゃ、どうしてもGジー5ファイブが好きなんだよ。う~ん、いけず~。」


コスモス秋桜チューリップ鬱金香「ハロー!サンキュー!」


犬榧いぬがや加加阿かかお「人が多いと、なかなか俺たちのターンが回ってこなくて大変だな。」


「そうだね。」


犬榧いぬがや加加阿かかお「うん?お前たちは、竜胆りんどう蘇鉄そてつ合歓木ねむのき茘枝れいし?」


コスモス秋桜チューリップ鬱金香「ソレモ、ダレデスカー?」


(第5話に続く)

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