第13話 探す
いつまでもこの気持ちだけに浸っているわけにはいかない。動き出さないと。有給はまだ残っていたが私は少しずつ現実を見る事にした。時間は有限だ。ハローワークに登録し、仕事を探す。係員の指示に従い書類を書き、私の希望と求人を照らし合わせる。
少し条件を変えただけで求人の数は変わってくる。何をするか。何が出来るか…。
ハローワークには色んな年齢の人がいる。
求人票には、〝キャリア形成の為35歳まで〟
とか〝64歳まで〟とか〝年齢不問〟とか〝資格不問〟〝初めての方でも大丈夫丁寧に教えます〟みたいな感じの事が書いてあった。
新しい世界に飛び込むのはちょっと勇気がいる。企業が、どんな人材を求めているのか、私はそれに当てはまるのか?不安で仕方無かった。
改めて仕事を探す、続ける事って大変な事だと痛感していると私の番号が呼ばれ、若い職員とテーブルを挟んで座った。
「今日はどのようなご要件で…。」
ご要件も何も仕事探しに来ました。それ以外は無いでしょ?それともこの暑さだし涼みに来たと思ってるの?
「先週とは違う求人来てるか何か新しい情報あるかなって…。」
「条件はこの前と同じで正社員の販売、接客で調べますか?」
「はい。お願いします。」
「新しいのは出て無いですね。条件変えて見ますか?」
「はい。じゃあ、パートで検索お願いします。」
「…。こちらですね。印刷しますね。」
「大分増えますね…。でも、時間短いんですね…。」
「そうですね…。」
私は印刷していただいた書類をまとめ〝検討してみます。〟と若い職員に話しハローワークを出た。外はすっごく暑くて夏の空が広がっていた。
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