第11話 ◯月◯日 『地獄の黙示六』さんのブログ 第288回

 みなさん、こんにちは♪ 深月美咲です♪


 前回、またまた不安な終わり方をしてしまいました。ごめんなさい。すると、『菰狐(KOMOKITSUNE)』さんから、こんなステキな応援メッセージを頂戴しました。


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応援コメント

菰狐(KOMOKITSUNE)

2025年〇月〇日 17:23


オッす! 

こんなの全部噓に決まってるっす

美咲ちゃん自身が、都市伝説とか怪談とか、全部、嘘って言ってたでしょ!

地獄の黙示六のブログも全部、嘘に決まってるじゃん

美咲ちゃんが、地獄の黙示六に騙されてどうするのさ!

しっかりしなよ

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 そ、そうでした! ブログなんか全部ウソだって言ってた私が、ブログに怯えるなんてどうかしていました。そうですよね、こんなのウソに決まっていますよねw 私が騙されちゃいましたぁ。状況があまりに、N女によく似ていたので(笑)


 では、元気を出していきましょう♪


 今日はね・・私が理想とする女性像についてお話します。私の理想の女性像は・・ジャーン、世界史の鴨居小百合先生でぇす! 若くて、独身で、おまけに美人! 前に、書庫で私の調査を手伝ってくださったでしょ。あんな風に、とっても生徒想いで、やさしいの。私、あんな素敵な女性になりたいなぁ♪


 えっ、あんたにゃ無理だって! はい、はい。言われなくても分かってますよ(笑)!


 では、今日は『地獄の黙示六』さんのブログの第288回です。


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地獄の黙示六の『都市伝説あれこれ』

第288回 謎の出来事(続続編)

2015年◯月◯日更新


 今日、僕は世田谷区の三軒茶屋に行ってみたんです。そう、あの不気味な封筒の消印の住所にね・・


 行けば、僕の周りで起こっていることについて何か分かるかも・・と思ったんです。でも、普通の町でした。民家があって、電気屋があって、蕎麦屋があって、喫茶店があって、美容室があって、神社があって・・どこにでもある町でした。


 何だか、がっかりしたような、ほっとしたような・・


 で、帰りに、東急電鉄の三軒茶屋駅まで民家の間の道を歩いていたんです。東急電鉄の三軒茶屋駅は二つあります。それは、世田谷線の三軒茶屋駅と田園都市線の三軒茶屋駅です。この二つの駅はすぐ近くにあるのですが、改札口は別々になっています。僕は世田谷線の駅へ向かっていました。


 そのとき、何かの気配を感じたんです・・


 僕が振り向いたら、2mほど後ろを、紺のスーツを着た若い女性が歩いていました。で、それから、その女性がずっと僕の後をついてくるんです。その女性も三軒茶屋駅まで行くんだろうと思いましたが・・彼女の顔をどこかで見たような気がしたんです。


 そこで、僕はもう一度振り返りました。彼女はやはり、私の2mほど後ろを歩いていました。そして、振り向いた僕を見て、にやりと笑うと・・口から舌を出したんです。彼女の口から真っ赤な長い舌が伸びてきて・・僕の目の前で、蛇のようにくねくねと動きました。


 それで分かりました。彼女は・・あの女だったのです! 僕の背筋を恐怖が貫きました。恐怖に駆られて・・僕は無我夢中で走りだしました。もう、どこをどう走っているのか、まるで分かりません・・


 しばらく走って、息が切れた僕は、喘ぎながら立ち止まりました。周りは民家が立ち並ぶ、僕の知らない場所でした。女は・・いませんでした。僕が走ったので、ついて来られなかったんです。


 そこから、僕はスマホのナビを頼りに世田谷線の三軒茶屋駅に行きました。駅のホームで列になって並んで、電車を待っているときです。僕はまた気配を感じたのです。


 僕は思わず後ろを振り返りました。すると、列に並ぶ僕の真後ろに、僕と身体をくっつけるようにして・・あの女がいたんです。


 僕は恐怖で、すくみ上りました。何とかして、この女から逃れないと・・


 そのとき、小さくてかわいい路面電車がホームにやって来ました。


 三軒茶屋駅は、東急電鉄・世田谷線の終点です。僕は初めて来た駅ですが、見ると、駅は電車の両側に降車ホームと乗車ホームがある構造になっていました。


 ということは・・ここは終点なので・・やってきた電車の乗客は全員が三軒茶屋駅で降りるわけですが、このとき、まず、降車ホーム側のドアが開いて、乗客はすべて降車ホームに降りることになります。それから、反対の乗車ホーム側のドアが開いて、乗車ホームで待っていた乗客が電車に乗り込みます。つまり、三軒茶屋駅で待っている乗客は空の車両に乗り込むことになります。このため、乗客たちは・・列を作っていても・・人間の心理から、どうしてもドドッと乗り込んでしまうのです。


 僕は経験からそういったことを知っていました。そこで一計を案じたのです。


 電車がホームに止まると・・降車ホーム側のドアが開いて、乗っていた乗客が降車ホームに降りました。そして、こちら側の乗車ホーム側のドアが開いたのです。乗車ホームで列になっていた乗客は、列を作ったままで一斉に電車に乗り込み始めました。僕と女は、後ろの乗客に押されて・・どんどん電車のドアに近づいていきます。そして、僕はドアの寸前で・・その乗客の列から飛び出したのです。


 僕の後ろの女は、さらに後ろの乗客に押されて・・そのまま、ドアから電車の中に押し込まれていきました。そして、ドアが閉まって・・電車は次の西太子堂駅に向かって走り出したのです。このとき、幸いなことに・・事故か何かで電車のダイヤが乱れていたようで、乗客が乗り込むと、電車はすぐに発車したんです。


 走る電車の窓の中に一瞬ですが・・紺のスーツの女が、ものすごい形相でホームの僕をにらんでいるのが見えました。そして、女を乗せたまま、電車は西太子堂駅へ向かって走り去ったのです。僕は三軒茶屋駅のホームで、電車を見送りました。


 僕は次の電車に乗りました。そして、世田谷線の松陰神社前駅で降りて、駅前にあるビジネスホテルに泊まりました。


 僕は、自宅のワンルーム・マンションには戻りませんでした。というのも、あの女は僕のマンションを既に知っているので、きっとマンションで、僕を待ち受けていると思ったからです。


 女は僕が泊まったホテルを知りません。僕はやっと安全なところに逃げることができたのです。ホテルの部屋は7階にあります。部屋には小さな窓があって、カーテンが掛かっています。


 しかし、ホテルの窓のカーテンを開けたら・・窓ガラスの外に・・女の顔がありました。


 ここは7階で、外には何の足掛かりもないのに・・


 外は強風が吹いているようで、女の髪がまるで海の中の海藻のように揺れています。女の口から、あの舌が伸びてきました。舌がガラス窓の向こう側を舐めまわしています。舌が動いた跡に、唾液が粒となって光っています・・


 僕は窓のカーテンを閉めると・・部屋を飛び出しました。そのまま、ホテルを出て・・当てもなく夜の街に彷徨さまよい出たのです。


 気が付くと・・僕は勤務先の女子高の前に立っていました。自宅のマンションもダメ、ビジネスホテルもダメとなると・・僕には職場の女子高しか行く場所がなかったのです。


 僕は職員室に行きました。こんな時間、職員室には誰もいません。明かりをつけて・・僕は自分の机のところに歩いていきました。椅子に座って、呆然としていると・・窓の外にあの女の顔が見えました。あの蛇のような舌を出して、さっきと同じように窓ガラスを舐めています。


 僕は逃げる気力を失いました。今、パソコンをつけて、このブログを書いています。この先、僕にどんな運命が待ち構えているのか分かりませんが・・せめて、僕が経験したことをありのままにブログの中に書き残しておきたかったのです。


 さっきから、女が窓ガラスを舐めながら、ガラスをトントンと叩く音が聞こえています。






(URL: https://oshareblo.jp/●●●●●)

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 ブログはここで終わっています。次の第289回以降は投稿されなかったようです。そして、このブログは・・私がアクセスした翌日に、削除されてしまいました。


 この日記に書きましたように、『地獄の黙示六』さんは、この後、行方不明になって・・噂では不慮の死を遂げたということですが・・

 (第5話 ◯月◯日 ネット調査結果の続き)


 でも、そんなのウソですよね!


 今日も、目標とする2,000字を大きく超えてしまいましたぁ💦


 2,000字以内にまとめるって、本当に難しいですね💦 2,000字で、プッツリと切るわけにもいかないし・・みなさん、カクヨムにアップする作品の字数の管理って、どうされているんですかぁ?

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