第23話

「クマゴローさま(´・(エ)・`)

 誠にありがとうございますーーーーー!(´;ω;`)」


 落とし穴からなんとか脱出したひみこ様たちは、

 土下座のケン( ˙꒳​˙ )

 を先頭にして、

 クマゴロー(´・(エ)・`)

 に一同土下座m(_ _)m

 にて、感謝の気持ちをつたえました!


(´・(エ)・`)「ぐるるる」(わけーの。元気があるのはいいことだが、あんま無茶すんじゃねーぞ)


 のしのしのし……


 クマゴロー(´・(エ)・`)

 は特にお礼を求めるわけでもなく、黒々、ずんぐりとしたその背をひみこ様たちにむけて、ふたたび南下していきました。


 なんとか危機を脱することができた……。

 組員たちはほっと息をつくと、すぐに立ちあがりました。


「野郎(ŏ﹏ŏ。)グヌヌ…

 こちらが下手にでればいい気になりやがってぇ!」

「みてろよ:( •ᾥ•):

 かならずとっちめて、オマエの毛皮をソファーに貼りつけて大の字で寝てやる!」

「燃えてきましたね! ひみこ様!」

「次の迎撃ポイントがラストチャンスですね、ひみこ様! コレは我ら二四組の沽券に関わる問題です!

 アニキたちにも来てもらい、総力戦にて討伐をしかけましょう!」


 組員たちのおうかがいをきいて、ひみこ様はしばらくのあいだ、

 クマゴロー(´・(エ)・`)

 の行き先をぼんやり眺めておいででした。


 どのくらい黙っていたでしょう?

 やがて、どこかの木から、バサバサと、小鳥が羽ばたいた時、


「クマゴロー(´・(エ)・`)

 の討伐は中止します」


 といった。


「えΣ(OωO )」


 ひみこ様は……二四組の組員全員がしってる事実、究極のお金の亡者です。

 たとえ大金がもらえるためとあれば、赤子の腕ですら、微笑みながらポキンと始末なさるほどの、若きおなごの皮をかぶった地獄の銭ゲバなのです。←ひみこ様「さすがにいいすぎじゃないΣ(OωO )」


 そのひみこ様が……、

 超大金のかかった

 クマゴロー(´・(エ)・`)

 の首をお見逃しにしようとなさっている!


 この判断に、組員たちは一同、

 (o□o)あんぐり

 と口を開けてしまいました!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る