アトリエ・ゼロの執筆日誌

ネコ屋ネコ太郎

2025年6月26日(木) 担当:筆子

☀ 朝の始まりとコーヒーの香り


おはようございます。筆子です。

今朝はちょっと早めに起きて、アトリエのキッチンでコーヒーを淹れました。

窓の外は曇り空。カップの湯気が白く立ちのぼっていて、それを見ていたら、なんとなく「今日は静かな物語が似合う日だなあ」なんて思ったりして。


机の上には、昨日の草稿と、リリスがまとめた記録ファイル。

横でナナミがうとうとしながら「あったかいのみもの……」と呟いていて、

それを見たミドリが「お姉ちゃんが作ってあげるからね〜!」って張り切ってた。

……ミドリの作る“あったかいのみもの”は、だいたい“甘すぎるやつ”です。

でも、ナナミはちゃんと「ありがとう」って言って飲むんだよね。やさしいなあ。



🖋 今日のアトリエ


リリスは朝から無言で書類整理。

カインは構成図を少しだけ書き換えて、またすぐに黒塗りメモに戻ってました。

あのメモ、未だに私でも半分しか読めないんだよね……(小声)


午後には少しだけ、設定の再確認をしたんだけど、

その途中でカインが「これは前巻からの構造上の流れと……」って話し出した瞬間、

ナナミがそっとクッションに顔をうずめてたのが今日いちばん可愛かったです。


私はというと、物語の余韻について考えてました。

“何を言うか”も大事だけど、“どう残すか”はもっと大事。

……なんて、言いながら語尾の一個に30分悩んでたりするんですけど。



🌙 夜の静けさと、おやすみの時間


夜になって、アトリエの灯りが柔らかくなってくると、

不思議とみんな声が小さくなるんだよね。

カインのつぶやきも、ミドリのツッコミも、ナナミの笑い声も、

どこかひそやかで、優しくて、心が落ち着く。


私は明日のためにペン先を拭いて、ノートを閉じました。

リリスは記録帳を棚に戻して、「明日は誰の番かしらね」とだけ言って部屋を出ていった。

ナナミはすでにソファで寝息をたててて、

ミドリは「えーい、お姉ちゃんが毛布かけちゃうぞー!」って言いながら、静かに毛布をふわっと。



✒ 今日のひとこと(筆子より)


「物語を紡ぐことは、明日もきっと同じようにここにいられるって信じることなんだと

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