第7話くるしまない たべられかた?

フラとベンは チベのはなの まえで まんげつを みていた

フラ「チベさまは おちいさい ときは つきが すきでなー まいばん ごらんになっては 

チベ(こども)「ね〜 だれが たべてるの?」

と きかれた ものです」

ベン「まいばん?」

フラ「さよう まいばん あきもせず おなじ ことを きかれました そして まんげつを みると

チベ(こども)「きょうは だれも たべに こないね〜 なぜ?」

と きかれ ました」

ベン「なんて おこたえに?」

フラ「きょうは だんじきのひ だからですと なっとく されました」

ベン「ユニークな おひめさま だったのですね」

フラ「ユニークと いうより かわりものですよ かわりものだから すすんで いけにえに なったのです」

ベン「・・・・・・」

フラ「そんな かわりもの そんなに いるわけ ありません」

ベン「ですよネ゙〜」

ふたりは はめいきを ついた

そのとき つきあかりに てらされた チベの ウンコから はえている はなの つぼみが あやしげに ひかった と おもうと しずかに かいかした それは すきとおるように とうめいかんの ある アオムラサキの はなびら だった 

フラ「お〜 なんと まるで サファイアが はなに なったような・・・」

ふたりは その つきあかりに かがやく はなに しばさ みとれていた

すると ベンが はなびらに しずかな ふれて

ベン「フラさま これは ほんものの サファイアです サファイアの はなです」

フラも はなびらに ふれて

フラ「まさしく まさしく サファイアだ チベさまが ごじぶんの しるしにと のまれた サファイアが はなに なった! チベさまは ここに いきて おられる!」

フラは ぜっきょうした

スガ「けんめいな どくしゃの みなさんは すでに ごぞんじの ことだが サファイアを ウンコに なったときに みわけが つくようにと チベに のませたのは フラである ときを かさねる あいだに フラの なかで チベは びかされて いるようである はなしを つづけよう」

よくあさ フラは ベンを こくおうのもとへ つかいに だし チベが サファイアの はなを さかせた と ほうこくさせた 

こくおうは だいじんたちを ひきつれ すぐに ほこらに かけつけた 

こくおう「これは キセキだ!キセキに ちがいない チベは サファイアの はなとなって うつくしく よみがえったのだ」

と くにじゅうに ふれを だし すぐに いまある おおきく りっぱな ドームを つくらせた いまの ほこらでは おおくの ひとびとに みせずらく けいびも しずらいからで ある いままでは うえきばちに はいった まものの ウンコに なったチベひめと その かわごと はがされた かみのけだけで だれも とろうとは しなかった フラは だれにも サファイアを ウンコの なかに うめたことを はなしては いなかった それゆえ けいびも つかず フラまかせに なっていた しかし いまは ちがう しっかりとした ドームと えいへいたちに まもられ くにの たから きせきの はな くにの まもりがみ チベのはな として まつられている フラは それを よろこぶと ともに

フラ(なんと あさましい ウンコであろうと サファイアのはな だろうと チベさまが くにのために まものゲルゲルに くわれたことに かわりは ないのに)

と ひとり おもった


さて このきせきが おきて また チベに つづいて ゲルゲルの いけにえしがんの むすめたちが あらわれ はじめた じぶんも いけにえに なれば このように うつくしいはなに うまれかわれる と かってに しんじた こくおうも また よのなかの ふうちょうを あおるように

こくおう「みずから すすんで ゲルゲルの いけにえに なるものは よの ようし として すなわち くにの ひめとして いけにえに なってもらう ウンコに なっても ひめと わかるように のみこむ ホウセキは  すきなものを あたえるとする ただし のみこめる おおきさに かぎる」

と おふれを だした もはや チベひめが どれだけ くるしみ どれだけ いたいおもいをし どれだけ なきさけんで くわれたかは わだいに のぼらなかった

そんななか フラとベンは いけにえの なりかたを けんきゅうした

ふたりは フラの もくげきした ことを きょうくんに いかに いたくなく くるしまずに ゲルゲルに くわれるかを けんきゅうした

フラの はなしを もとに ベンは もんだいてんを せいりした

それは

1 ゲルゲルが ドレスを ひきさくとき からだも ひきさかれる

2 ゲルゲルは かみのけは たべない かわごと むしりとって たべる

3 てあし はらばらに たべる 

4 いきながら くわれる すなわち いきたまま いけにえに なる

5 いつしぬかは ゲルゲルの くいかたしだい

の 5つが でてきた

ベン「2ばんの かみのけの もんだいは かんたんです いけにえに なるときは からだじゅうの けを ぜんぶ そってから いけば よいのです ゲルゲルも たべやすく よろこぶかも しれません」

フラ「それならば 1ばんも おなじこと ハダカで いけば よい いきなり くいつかれて そのぶん はやく しねる」

ベン「しかし みんなに はだかを さらして いくの ですか? ハゲあたまの ぜんしんヌードを みられるのは しょうじょ たちには つらいのでは?」

フラ「ドレスと いっしょに からだを ひきさかれるより ましだろう」

ベン「ローブや マントの ようなものは どうでしょう あたまから スッポリかぶって からだを かくし まものの まえで じぶんで ぬいで はだかになる」

フラ「それは よいかんがえだ ぬぎやすく つくってあれば デザインも じゆうに できる」

と フラとベンは いけにえになる むすめたちが いかに くつうなく まものゲルゲルに いきたまま くわれるかを けんきゅうした ときの ながれは おもいのほか はやかった いけにえを さしだすまで もうはんとしを きっていた

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