小豚島
最強のピーナッツ
第1話 修学旅行
「はーい、皆さん。島につきましたよ、荷物の準備をしてくださいね~」
ここは日本のとある場所にある孤島、小豚島。
ここには修学旅行で桜ヶ丘小学校の六年生、教師含め合計69人が来ていた。
「船を降りますよ、少し揺れるので落ちないように気を付けてくださいね。」
「チェ、せっかく部屋で寝ていられたのに、なんでもう船から出なきゃいけないんだ」
「いや、勇之介は八時間も寝てたよ、むしろ夜も寝て何でそんなに眠り続けられるのか聞きたいよ」
彼の名前は細野勇之介、とても賢いが運動神経に難あり、ただ走るのはまぁまぁ速い。怖いものが苦手。
「でも綺麗な島だな」
「ただ、少し怖いだよな、実はここ、バケモノがいるらしいんだよ、例えば、
「もうやめろ、お前は話し出すとずっとわけわかんない事を言ってくるから散々なんだ、第一おばけとか苦手で眠れなくなったりすることもあるのに何でわざわざ調べるのかわからないんだよな」
彼の名前は小鳥遊隼人。桜ヶ丘小学校の六年生だ、彼が好きなのは眠ること、そしてサッカーである。最近は彼のおかげで桜ヶ丘小学校のサッカークラブは全国で優勝した。足が速く、物をよけたりするのが得意。
最近桜ヶ丘小学校は生徒の親である大富豪から莫大な寄付金を受け取り、そのお金により、今年は豪華客船による4泊5日の旅行が予定されている。そしてこの小豚島はその大富豪が持っている島であり、先月、大規模な宿泊施設を立て二日間貸し切りで桜ヶ丘小学校が使うことになっている。
「うぉぉ、これが俺達の泊まるホテルか、凄い大きいな。」
「凄い、」
「こんな所に泊まれるんだ」
「楽しみだな」
「それでは、これからホテルに入ってチェックインしますよ。今日はホテルの事情でホテルの人の数が足りていません。なので先に一組の人たちが部屋に行ってください。ちゃんと代表の人は鍵を受け取ってくださいね、それでは先生は二組の人たちと待っていますね」
「先生!あのキャラクターはなんて言うんですか?」
「ん?どこいいるんですか?」
「ほら、あそこにいる、豚?みたいな。可愛くはないですけど」
「確かにマスコットがいると聞きましたね、」
「先生、見に行っていいですか?」
「あっちに行って見てみましょうか。皆さん!少し場所を変えましょう。」
「わぁ、ちょっとブサイクだけど可愛いね、こっちは向いていないけど後姿がなんかかわいいな」
「うん、ねぇ、君はなんて名前なの?ねぇ、こっち向いてよ」
「ブ?」
「ズシ、ズシ、ズシ」
バケモノがこちらに振り返り、近ずいてくる。鈍い足音が聞こえてきた、逃げるべきだと本能が察知し、慌てて走る。バケモノは足が遅く、走れば逃げ切れるスピードだったが恐怖のあまり、転んでしまった。牙が生えたバケモノに5秒もたたずにその太い腕で首を掴まれ、強く地面にぶつけられて気絶した。
「ブヒ!」
バケモノは満足気な表情を浮かべ、気絶した少女を抱えながら二匹目の獲物を探すのであった。
「瑠璃川さん!瑠璃川さん!どこいいるんですか!聞こえたら返事をしてください!」
「一時間も二組全員で探しても見つからないなんて、大して大きい島でもないのに」
そこに、豚の見た目をしたバケモノがやってきた。
「すいません、瑠璃川さんを知りませんか?リボンを付けた女の子なんですが、」
そして、不満げな表情を浮かべた豚のバケモノは教師を即座に殴殺した。辺りに血が飛散しているなかでバケモノはなんだか残念そうな顔をして住処へ帰るのであった。
こんにちは、最強のピーナッツです。
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