第4話

マリンの家に着くとマリンは「シャワーすぐ用意してくるから待ってて」と浴室の方へかけていった。それから割りとすぐマリンが戻ってくると「お待たせ!用意できたよ。私はもうついでにざっと塩水流したから大丈夫だよ。」と暖かい雫を時々髪の毛から滴らせながら言う。「ありがと」アクアはすぐに風呂場に向かうとシャワーを浴びた。


 「なんかごめん。びしょびしょになった上に...」アクアを遮ってマリンが「いいのいいの。私が「どうせなら海辺の方がなんかパワー貰えそう!」何て言ってこの力についてよく分かんないのにアクア誘って実験しちゃっただけだから...私こそごめんね。」そしてマリンは「今日は家に泊まって!改めて例の力について話すから。ところでお腹も空いたし晩御飯にしない?」「うん。」アクアもうなずいた。「今日はお父さんもお母さんも仕事で遅いから二人で作ろっか!」


 「アクアは玉ねぎ切って鍋に入れて、私はソーセージ切るから。」二人は台所でスープを作っている。「こんな感じ?」アクアが訪ねると「うん!アクアってあんまり料理しない割には野菜切るの上手いね!」マリンが誉める「ありがとー!あとマリンもすごい料理上手だよね!」アクアも誉めると「私は...料理する機会が多かったし...あっ出来たよ!」そうこうする内にスープが完成した。「お腹空いたねー早速食べよー」二人でスープと食パンを食べる。マリンは「美味しい!体に染み渡る!」アクアも「温かい!すごい温もりを感じる味。」二人は空腹だったのもあってそれからほぼ無言でもくもくと食べた。「お腹一杯だね。アクア。」「うん、やっぱり君と作ったスープは本当に美味しかったよ。」二人は食べ終わるとさっと食洗機に皿などを入れ、マリンの部屋へと向かった。マリンは水の入ったコップを持って部屋に入ると「ドタバタしてて私がこの現象を見つけたときの話をしてなかったから今話すね。」


 まず私はちょっと落ち込むことがあるとあの海岸に行って海を眺めるのは知ってるよね。あの日もちょうどテストの点が下がってショックだったから海岸に行って海を眺めていたのよ。それでふと靴と靴下を脱いで海に直接触れたくなったのよ。それで海に入ってみたのよ。そしたら不思議と体の中にひんやりしているけれど力強いエネルギーみたいなものが入ってきたような気がして、それと同時に「海の声」が聞こえてね。それらをおもいっきり吐き出して叫んだら目の前に蒼い閃光が走って目の前に海水の海月が浮いてたわけ。それからなんか水を操ったり水に住む生き物の形にして動かしたりできるようになったのは。


 話終わるとマリンはコップの水に指を入れる。すると水は蛸となってマリンの指に絡み付いた。

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