海のカナタ、アナタに出会えた

天廻月媛

第1話 



ある7月の放課後の教室、西日がさしこんで少し暑い中アクアがうとうとしていると「アクアー、スゴいことが出来るようになったよー!」マリンの元気な声に起こされた。マリンはそのままアクアの机に顎を乗せる。「ホラー!見てみてー!」そう言うとマリンは手を差し出すとそこにペットボトルの水を少し注ぐ。そしてマリンはめをとじて意識を手に集中させた。すると少しずつ水が青く光り、コポコポと涼しげな音を立てながら動き始めた。マリンはそのまま集中しながら「原海げんかい臨海りんかい、素に水、素に冷、形作るは「うお」、沸き立ち、こぼれ往き、模倣せよ」と呟いた。

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