それを愛と呼ぶにはあまりにも醜い

@otyaa

Prologue

『植木先生辞めないでほしかったね』

『私、植木先生好きだったなぁ』


『女子も寝癖とかついたりするの?』

『うんうんうん、するよするする』


『高校でも、音楽続けるの?』

『うん、続けるよ』


『あ、oikaが好きなんだ。あんまり知らないけど僕もたまに聴くよ』

『うん、好き』


『この先も多分、あなたを好きで居続けます』

『うん』


 思い出は色褪せる事がない。

 自分にとって特別であればあるほど、その特別の色は輝いていて、上に何かが覆い被さったとしても、その輝きは衰えることなく、隙間から溢れて心を照らす。

 この思い出は僕の生涯の財産だ。

 この思い出だけは忘れないよう、綺麗なものであるように、祈っている。

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