嘘 Outrageous Lies

 美しく咲き誇る花

 真っ黒な泥に染まりゆく

 かぐわしき芳香は消え

 悪臭を発し腐りゆく


 これまでの幸せは消え

 未来さえ泡と弾けゆく

 絶望に溺れゆく身に

 鈍色にぶいろの涙、溢れゆく


 嘘の海が満ちていく

 欺瞞ぎまんの波が押し寄せる

 信じていたその絆

 私を殴る鞭となる


 私は今日も嘘に泣く



 地の果てで朽ち果てる花

 真っ白な灰に還りゆく

 おぞましき思い出は揺れ

 あざけりを掲げあえぎゆく


 今までの喜びは消え

 希望さえ塵と還りゆく

 失望に沈みゆく身に

 錆びついた棘が刺さりゆく


 嘘の夢が焼き付いて

 偽りの声、震わせる

 縋っていたその慈愛

 私をなぶる針となる


 私は今日も嘘に泣く



 私のすべてが嘘だった

 私の命も嘘だった



 地の底で咲き誇る花

 藍色に鈍く光りゆく

 幸せの入れ墨を彫り

 あの頃の記憶抱えゆく


 在りし日の嬉しさは燃え

 裏切りの傷がうずきゆく

 救いなく緞帳どんちょうは落ち

 縋りつく腕が絡みゆく


 嘘の愛を身にまと

 虚構の女神、舞い踊る

 心寄せたその姿

 私をえぐる剣となる


 私は今日も嘘に泣く



 私は明日も嘘に泣く

 私は死ぬまで嘘に泣く






◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇




嘘 Outrageous Lies

作詞:下東良雄 作曲/編曲:SUNO v5

※本楽曲は、ギフトを頂戴したサポーター様向けの限定コンテンツです。



拙作『シアワセノカタチ』のイメージソングのひとつです。

登場人物のひとり「美咲」をイメージしています。

https://kakuyomu.jp/works/16818093084165532300



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