第4話
祖父の家に着くと、私は昔両親と住んでいた離れに案内された。
紫月は先に祖父に挨拶してくる と先に母屋の方へと向かっていった。
(出ていった時から何も変わってない…?)
なかなか紫月は戻ってこず、暇を持て余した私は離れを少し散策していた。
離れの中は清掃が行き届いており、家具や私が昔に描いた絵、飾ってある写真なども昔と変わらずそのままの状態にあるように思う。
(8年も経ってるし、既に処分されてるかと思ってたのに…)
さらに離れを散策していると、懐かしの自室へとたどり着いた。
「うわぁ、懐かしい。れいちゃんだ!」
もちろん私の部屋もそのままの状態で、ベットの上には私が愛用していた熊のぬぐるみが置かれていた。
このぬいぐるみは初めておじいちゃんから貰ったもので、当時は自分と同じくらいの大きさで家の中ではいつも一緒に動き抱きながら寝ていた。
「こんなに小さかったっんだ、昔は大きいって思ってなのにな。」
どうやらぬいぐるみも丁寧に手入れされているらしく、昔と変わらず綺麗な状態である。
(おじいちゃん、なんだかんだお父さん出てったの寂しかったのかな?何時でも帰ってきていいように当時の状態で残してるのかな…?)
そう思わずにはいられないほど、離れはとても綺麗に手入れされていた。
「日菜」
その後、部屋にあったアルバムを懐かしみながら見ていると誰かに名前を呼ばれた。
誰だろう?そう振り返ると紫月とはまた違った高身長で大人っぽく、世間一般で言うかっこいい青年がそこには立っていた。
「日菜、久しぶり。覚えてない?
彼はそう言いにっこりと微笑んだ。
「え、凛にぃ…?」
昔から顔が整っていてかっこいいなぁと思っていたが、さらにかっこよく成長し声変わりもしていた。
声は昔に比べ低くなっているが、落ち着いた優しい声色をしている。
彼の名前は
私にとってはとこである。(←念入りに調べたけどはとこであってるのか不安である)
うちは私の他に兄弟が居ないため、父の次の村長候補として小さい頃から朝霞家で暮らしており3つ上の彼は私にとって兄のような人であった。
ちなみに弟のように私にくっついていた紫月も彼のことを「凛にぃ」と呼び兄のように慕っていた。
「日菜大きくなったね、すっかり大人の女性に成長しちゃって。あんなじゃじゃ馬娘だったのに。」
こちらもどうやら紫月と同じで本質は変わっていないみたいだ。
「じゃっ…じゃじゃ馬娘じゃないもん!確かに昔はちょっとだけやんちゃだった気もするけど…」
語尾が少し小さくなるも、決してじゃじゃ馬娘と呼ばれるほどやんちゃはしてなかったはず…だ。
「ふふっ、変わってないようで何よりだ。」
凛にぃは目を細め微笑む。
「それにしても…日菜が村に来るなんてどうしたの?それに1人?おじさんとおばさんは?」
凛にぃの言葉で思い出す。
そう、私は両親を探しにこの村へ来たのだ。
「そう!おじいちゃんとあったらおじいちゃんにきこうとおもったんだけど…」
昔から悩み事や相談は凛にぃに話すことが多かったため、私は凛にぃに両親が居なくなった日のことを話すことにした。
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