『Coler of Historia』~その意味と輝きを探して~

SkyRium(スカイリウム)

第1話 「プロローグ」

ー???ー



??「行けるか?!“??”!」


??「もちろんよ!“??”!」



やっと…やっとここまできた…!全てを終わらすため…そして……。



??「絶対に???を……ってやるんだ!」


??「もう少しだから…お願い…!待ってて!“???”!」


??「アンタが教えてくれたこの技で!」


??「あなたが授けてくれたこの力で!」



??&??「「助け出して、この世界も救ってみせる!!」」









???「[助ける]…か…まさかそんな言葉を言われる日が来るとはな…。」




??&??「「っ?!?!」」




???「そんな生ぬるいことを言ってたら世界を救うどころか、俺すら倒すことは出来ねぇぞ【予言の子】ども。」



ーゴゴゴゴゴゴゴー



??「この地鳴りは…っ!」


??「まずい!急がないとっ!」



???「この世界ももうすぐで終わりだ…。……………れる。」



??「いま…なんて……?」



???「…いーや?なんでもねぇよ……さぁ、クライマックスだ……


    全力で来い!手加減なんてもってのほかだ。今のお前たちの持てる力全てだ!殺す気で来い!……俺を楽しませてくれよ?」





??「やってやらぁ!」


??「負けません!」




???「来いよ、【???】ども」










ー[pipipipipipipipi]ー



「……!………と!コラ起きなさい!海翔(かいと)!」



(誰だよ…うるさいなぁ……。)


海翔「……んーあとごふんだけ……もうちょっと……。」



「今何時だと思ってるの!陽咲(ひなた)ちゃんもう来てるわよ!」



海翔「…んぇ?ひなたぁ?」


(……あれ?なんでアイツが俺の家来てんだ?)



「今日始業式でしょ?三年生になったんだから、しっかりし・な・さ・い!」


ーガバッ!ー



海翔「うっわッ!…イッデッ!何すんだよ!母さん!」



夏実「あのねぇ!今年で成人する奴が母親から起こされるなんてどういうこと?ちゃんと自分で管理しなさい!」



海翔「相変わらずうるさいなぁー……って、え?ちょっと待って…始業式?」


俺はあわてて時計を確認した。現在の時刻は8時。そして学生の登校時間は…



海翔「っヤバ!後30分しかねぇ!なんで起こしてくれなかったんだよ!母さん!」


夏実「何回も声は掛けたわよ。でもアンタいっこうに起きなかったのよ、陽咲ちゃんが来ちゃったからこうして強硬手段に出たわけ。」


海翔「クッソ~…目覚ましは掛けたはずなのに勝手に止まってやがるし!」


夏美「どうせ寝ぼけて自分で止めたんでしょ?…ホラ、こんな会話はいいからさっさと支度なさい!じゃなきゃ本当に遅刻するわよ?」


海翔「わかって…るって!」



そうして俺はいつもの朝支度を驚異のスピードで終わらせた…恐らく火事場の馬鹿力だろうが今だけはこの行動力に感謝した




ー10分後ー




海翔「んじゃ、行ってきまーす!」


夏実「はいはい、しっかり行ってきなさい高校3年生。ごめんねぇ、陽咲ちゃんいつも迎えに来てもらっちゃって。」



陽咲「いえとんでもないです!いつものことなので、夏実さんこそいつも海翔のこと起こしてくれてありがとうございます。お疲れ様です!」


夏実「やっぱり陽咲ちゃんしっかりしてるわ!これからもうちのバカ息子をよろしくね?」


陽咲「はい、もちろんです!」



海翔「おい、誰がバカ息子だ!」


夏実「あら?自覚があるなんて偉いわね~ヨシヨシ。」


海翔「あぁ!もうやめろ!恥ずかしいだろうが!…陽咲!待たせて悪かったな、さっさと行こうぜ?」


陽咲「はいはい、それじゃ夏実さん行ってきます!」



夏実「はい!二人ともいってらっしゃーい!気をつけてねー!」





ー登校中ー



海翔「はぁ~この感じで行ったらなんとか間に合いそうだな。」


陽咲「ほんと、学校までの距離に感謝しないとね?」


海翔「それはほんとにそう。」


陽咲「wwwww」



人によっては残り30分で間に合わない人もいるだろうが、俺の家は幸い、歩いて15分、今のように早歩きで10分ぐらいの距離だ。


さすがに3年生初日から遅刻はヤバすぎる。



海翔「ていうか、今日からまぁた学校かよーめんどくせー。」


陽咲「コラ!そんなこと言わない!私達も3年生!進路とか決めなきゃいけないんだよ?」


海翔「わかってるよー…でも何をやりたいーとか正直思いつかねーっつうの。」


陽咲「なんかないの?興味があることとか、好きなこととか。」


海翔「興味があることで職業につながることなんかねぇし……好きなことは……それこそゲームしか思いつかねぇw」


陽咲「海翔ってゲームの新作情報はほんとに早いよねークラスの誰よりも知っててジャンル問わずゲームのスペシャリストみたいw」


海翔「そんな大層なやつじゃねーよ、俺はただゲームっいうコンテンツが好きなだけ。」


陽咲「…フーン、『好きな』だけねぇ?」


海翔「なんだよ……って!こんな悠長に話してる時間無いんだった!ガチ遅刻するって!急ぐぞ陽咲!」


陽咲「ふぇ?!ちょっ…ちょっと待ってよ海翔!」



海翔「待たねぇよー!お前も頑張れー!」




陽咲「もう……おいてくなぁー!!!」






【これが彼等の日常。平凡で世間一般と何ら変わりのない普通の生活】




【この時のコイツ等はまだ何も知らないただの学生さん】





【なぁ、コレを見ている読者。あんたは…アナタはもし未来がわかっていて、それが自分にとって不都合だった場合どうしますか?】



【そのまま受け止めて進む?それとも少しでも良い方向に変わるように努力する?】



【アナタが今コレを見ている時の答えと最後まで見た後の答えが変わるかどうか楽しみです。】





【それでは少し彼等についてお話ししましょうか。】



【まずは彼から、




彼の名前は『橘海翔』(たちばなかいと)、この春で高校3年生になった学生さん。


特に目立つ所はない、どこにでもいる世間一般の男子学生です。


彼が他の人達と違う点をあげるとすれば、人から慕われる要因の『お人好し』と


『好きな分野のみに発揮される分析力』だそうです。


さきほどの会話に出ていたゲームもその1つ、


彼は、有名会社からインディーズ作品まであらゆるゲームを遊んだことがあるそうです。


新作情報にもぬかりなく独自の情報網を持っていると聞いたことがあります。


しかも驚くべき点は自分が遊んだゲーム全て解説出来るという点です。


逆に興味が無いことはダメというわけではないですが良くもないそうw


その分析能力を勉強にも生かせ!と言われてますが全く聞く耳を持たない。


そのため将来の夢は無くただ今のようにゲームが出来ていれば本人は満足そうです。


お人好しに関しては陽咲のおりがみつき、しかも自覚は無し……だろうね。


実際に体験したからわかりますがあれは優しさの塊です。


ここにも分析というか周りを良く見ています。


表情だけでなく、言葉の言い方ですぐ気づくところは正直凄いを超えてもはや恐怖です。


このあと彼を見ていったらわかりますよ。】





【さて次はそんな彼と話していた子の紹介を、




彼女の名前は『葵陽咲』(あおいひなた)、同じく高校3年生になった学生さん。


成績優秀で控えめだけどとても真っすぐな女子学生です。


どちらかというと参謀的な立ち位置ではあるのですが先生や生徒にいつも頼られているそうです。


そんな彼女の悩み(本人曰く)は『夢中になれるものがない』だそうです。


……さっき別の方で同じような悩みを聞いたような………こういうところまで似るのは流石だよ君達。


さて、彼女ですが基本何をやっても平均以上の結果が出てしまい、それ以上やってしまうと


他の人より目立ってしまうからという理由でいつもすぐ止めてしまうそうです。


自分ではそれが贅沢な悩みだとは理解しているが一番の悩みでもありずっと言えなかったそうです。


文武両道、成績優秀そんな肩書が重荷になっているようで、なので好きなゲームを一生やってそうな


(というかたぶんやってる)海翔が凄く眩しく見えたそうです。


彼女にもしっかり好きなことはあってそれは今この場では内緒にするけど、


いつか人の目を気にしないで楽しくやってくれたらなーって思うな。】




【そんな彼らは、気づいてると思いますが幼馴染です。


きっかけ小学校入学時に陽咲が海翔の隣に引っ越してきたことから始まりました。


たまたまそれぞれの母親達がこれまた入学説明会で隣だった……もう言いたいことはわかりますね?


……はい、それで見事意気投合してそのまま友達になり(今では親友だそう)、その流れで子どもの二人は出会ったそうです。


ここまで来ると偶然じゃ済まないレベルですよね……後に運命だったんだって思うタイミングは来ますが、


今はまだその時ではございませんので秘密です。


さて、彼らの紹介はこんなところでしょうか……




え?今話している私は誰ですって?…………さぁ、誰だと思います?


そうですね、今のところは『語り人』だと認識してくださると助かります。



はい、そうです。語り人……だってそれくらいしか思いつかないのですから。




これから始まるのは彼らが「人生に色を付けていく物語」。


無気力だった彼らが自分が夢中になる物事を見つけて前に進むまで







『Coler of Historia』~その意味と輝きを探して~「プロローグ」



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