第6話クラスの人気者

帰ろうとしたとき見覚えのある女性がいた。

豪華な装飾されてるレイピアを腰に着けており羽織ってるローブは白と緑の丈夫そうな格好だ。


ポニテの黄金色の髪と綺麗な輪郭をした美しい顔立ちの女性だ。向こうもこっちに気づいたのか話しかけてきた。


「同じクラスの結城くんだよね?」


「驚いた、俺の名前覚えてたんだ」

 

学校では一度も話したことなかった気がするけど、やっぱり陽キャは陰キャのことも覚えてるのかな?



「あはは、クラスメイトだもん覚えてるよ!って言いたいけど、鳥羽くんとこの前の朝、探索者の試験受けに行く話しが聞こえたから一度話してみたかったんだよね」


「あーあの朝の、でもなんで話しかけたかったんだ?」


「同じクラスに探索者仲間ができるんだよ?気になるじゃん」


「なるほど…黒瀬さんもこれから帰るの?」


もう夕方だが明日も学校があるのでこれから入ったら確実に夜になる。


「ううん、これからダンジョンに入るよ」


「え?入るの?」


「あはは…学校終わってからすぐバイトだったからね、私の家凄い貧乏なんだよねそれなのに両親はギャンブルばっかして帰ってくるんだよね、私だけならまだ良いんだけど妹がいて今年受験なの、行きたい高校に行かせたいから私が稼いでるんだ」


学校でいつもクラスの中心にいる人気者の黒瀬さんがそんな環境にいたなんて知らなかった。


「あんま人様の家に口出したくないけど、その両親屑だな」


「知ってるよ、正直妹が居なかったらすぐに家から逃げ出してたよ。みんながお洒落して楽しんでるのになんで私はなんでこんな家に生まれたのか何回も恨んだよ、だけど妹だけはいつも私に優しく心配してくれるのだから妹には我慢してほしくない」


俺は黒瀬さんの苦悩を静かに聞いてる。


「あはは…ごめんね、いきなりこんな暗い話聞かせて人に家のこと話したのは初めてなんだけど少し心が軽くなったよありがと!」


恥ずかしくなったのか苦笑いしながら謝ってきた。


「じゃあそろそろ行くね、また明日学校で!」


笑顔でダンジョンに入って行く。


「あの!一緒にパーティー組みませんか?もちろん魔石の取り分は全部黒瀬さんに渡します、だから」


気づいたら声をかけていた。

いやいやいや何言ってんだ俺、少し会話しただけだぞ。しかも俺の方が弱い。


「いや!あのその……」


「ねぇなんで私とパーティー組みたいの?しかもそっちになんも得ないでしょ」


うわぁージト目ですっごい警戒されてる、うん当然だな。


「1人でダンジョン入るときの表情が昔の自分を見てるみたいでほっとけなかったです」


そうなのだ、両親や友達の期待で無理やり笑顔を作ってた自分を見てるみたいだったから咄嗟に声をかけてしまった。



「ふーん、いいよ、私には損ないし本当に全部もらっていいんだよね」


「あっ、はい、それはもちろん、俺が無理言ってるだけなのでレアドロップも上げます」


「いや、それは流石に申し訳ないっていうか……なんで敬語なの?」


「なんとなく?それに黒瀬さんの方が探索者に関しては先輩だからです」


「それに俺そんな強くないですし」


「いや普通にタメ口で話してよ!同じクラスメイトだしさ」


「わかったよ、ただほんとに強くないからあんま期待してもらうと困るんだよね」


「平気平気!私ソロでも結構倒せるしタゲを取ってくれると体力温存できるしね」


幾分か黒瀬さんの雰囲気が和らいだ気がした。さてまた入るのは良いんだがソロのとき苦戦したしもっと集中しなきゃな。


「さっ!時間も押してるし行こ!」


「うん、行こうか、仮にも一緒に戦うんだからステータス歩きながら教えていくな」


名前:結城真白

年齢:16歳

性別:男性

職種:魔術師

Lv .9

HP:344/344

MP:375/375

筋力:450

耐久:320

魔力:365

魔耐:360

敏捷:470

器用:300

スキル

EXスキル

支配


「ええー!(なにこのステータス全ての数値がレベルの割に高すぎる、しかもなにEXスキルって聞いたことないよ)」


「そんな強くなくてごめん」


黒瀬さんが俺のステータスを食い入るように見て、なにかを小さな声で呟いてる。何言ってんだろ小さすぎて聞こえない


「いやいや…え?ほんとに強くないと思ってんの?」


「いやだって今日一人でレッサーウルフに苦戦したんだぞ?たしかネットでダンジョン推薦レベル20とかだったし」


「あのねダンジョンレベルってパーティー全員の推薦レベルの事なんだよソロだとその倍のレベルが無いと危ないんだよ」


え?じゃあここソロだと40必要なの?!そりゃーきついよだって俺ここ入ったのレベル5だよ、よく死ななかったなあの時の俺。背中に変な汗が出てきた。


「しっかりダンジョンのこと調べて来なよそうじょないとすぐ死んじゃうよ」


「はは……肝に銘じるよほんとに」


「はい、私のステータス」


名前:黒瀬奈々

年齢:16歳

性別:女性

職種:マジックフェンサー

Lv .69

HP:1580/1580

MP:1725/1725

筋力:1795

耐久:1655

魔力:1755

魔耐:1700

敏捷:2100

器用:1860

スキル

剣士:炎魔術:聖魔術:迅速:俊足:気配察知



うん、めちゃくちゃ強い、レッサーウルフのステータスが可愛いぐらい強いあれ、俺本当に必要ないんじゃ…


「すごい強いね…俺、邪魔じゃない?」


いやほんとに俺なんかが心配してすいませんでした


「いや一人のときよりも楽しいから全然邪魔じゃないよ、それに嬉しかったから」


うん?心の中でひたすら謝ってたら聞き逃した。


「ごめん何か言った?」


「うぇっ!ううん何でもない、さっ速くモンスター倒そうよ!」


うーん心做しかさっきより顔が赤くなってる、まさか惚れたとか?いやそんなまさか…はぁーバカ言ってないで集中しよ。


「(うーん自分でも顔が赤くなってるのわかる、私そんなチョロくないはずなのに)」


前の方を歩いてる黒瀬さんがぶつぶつ何か言ってる何言ってんのか本当に聞き取れないまぁー大事なことなら言ってくるはずだしいいか。





―――――――――――――――――――――――

この話のステータス


名前:結城真白

年齢:16歳

性別:男性

職種:魔術士

Lv .9

HP:344/344

MP:375/375

筋力:450

耐久:320

魔力:365

魔耐:360

敏捷:470

器用:300

スキル

EXスキル

支配


名前:黒瀬奈々

年齢:16歳

性別:女性

職種:マジックフェンサー

Lv .69

HP:1580/1580

MP:1725/1725

筋力:1795

耐久:1655

魔力:1755

魔耐:1700

敏捷:2100

器用:1860

スキル

剣士:炎魔術:聖魔術:迅速:俊足:気配察知



―――――――――――――――――――――――


面白いと感じてくれたら、★★★評価していただけると嬉しいです!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る