自由に生きたい少年、ダンジョンで暴れる

しろん

第1話自由になりたい少年

昔から周りに合わせるのが上手かった。


成績も優秀で両親から言われたこともすんなりに出来た、それで周りから褒めてもらえるのがすごい好きだった、中学生になると両親が習い事を増やして私生活の時間が少なくなった。


周りの期待に応えるために習い事や勉強も必死になって頑張ってやった。いつからだろう、昔好きだったゲームや音楽聴いても心の底から楽しめなくなった。



あれから高校生になった


「あ〜ねむ…今何時だ?」


中学の頃の夢を見た気がした。

今日学校に行かないといけないと思うと今から憂鬱になる。


「いつになったらこんなつまんない生活終わるのかな」


制服に着替えてリビングに降りてテレビを付けニュースを見てるとプロ探索者の特集をやっていた。


「自由で楽しそうだな、俺も探索者になったら昔みたいに楽しめるのかな」


高校が地元から離れていて今は一人暮らしだし両親に内緒で探索者試験受けに行こうかな、正直に話しても反対されそうだし。一応15歳から試験受けれるから保護者の許可は要らない。

少し探索者について調べようかな、まずダンジョンは2030年に突如として世界中に現れたものだ、ダンジョンの中にはモンスターと呼ばれる化け物がうじゃうじゃいる。モンスターを倒すと魔石やレアアイテムが落ちたりする。魔石は既存のエネルギーを覆すぐらい凄いもので今の世の中大抵魔石がエネルギー代わりだ、魔石はギルドに行けば換金してもらえる。


ダンジョン出来始めは新たなエネルギーで世界中喜んでいたけど、モンスターを間引かないとダンジョンから出てきてしまう。実際2033年にモンスターが出てきてしまった場所はそれはもう阿鼻叫喚だった。


どうやら、ダンジョンに入って間引きしないと出て来てしまうみたいだ。国は探索者の人口を増やすため今までは20歳にならないと探索者試験を受けられなかったのが15歳からでも受けれる制度を作った。



ダンジョンに入るとステータスが見えるようになる。スキルは最初から1つは誰でも持ってるみたいだが何のスキルを持ってるかはダンジョンに入ってからでないと分からない。


「やば、もうこんな時間だ早く学校行かないと遅刻する」


学校終わったらもう一回探索者の事調べて今度探索者試験受けに行こうかな。


教室に着いて席に座ると隣の席から俺より少し背が高い男子が話しかけてきた。


「真白〜おはよ!今日はギリギリだったじゃん珍しいね!!」


この朝からバカみたいに元気なのが鳥羽宏斗とりばひろとだ、俺が高校で初めて出来た友達でめちゃくちゃ元気明るい性格で誰とでもすぐ仲良くなる。


「うーん、探索者の事調べてたら遅刻しかけた」


「えっ!?探索者になるの!!!!!」


「うるさいな、みんな見てるじゃん朝なんだからもっとボリューム落とせよ!」


本当に性格は良いやつなんだけど凄いうるさい

それにまだ探索者試験すら受けてない、そんな感じで宏斗と話してたら担任が来たから席に戻って行った。


「はぁ…早く学校終わんないかな、つまんないなぁ」


やっと学校が終わって家に帰ってきた探索者調べて来週休日に試験受けに行こうかな。


休日になり、電車に乗ってギルドに来た。


「ここがギルドか人が多いし思ったより広いなー探索者試験の受付はどこかな?」


人が特に多いところに行くと受付にいる美人な人が居た。


「こんにちは!初めての方ですか?」


「はい、探索者試験を受けに来たんですけど今から大丈夫ですか?」


「大丈夫ですよ!少し待っててくださいね」


受付の人が奥へ行ってから5分ぐらいで探索者ぽい人と戻ってきた。


「おまたせしました、こちらの方が今回の試験官です」


30後半ぐらいの強面の男性だ。


「お前が今回受けるやつか?まだ若いように見えるが?」


「初めまして、結城真白って言います!」


「おう、俺は周愁あまねしゅうだ」


「はいよろしくお願いします!」


「じゃ、早速ダンジョンに行くか」


いよいよ初めてのダンジョンだ、久しぶりに楽しみだな。



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