第18話 漂流!?チラシの世界!出口なき紙吹雪地獄!!
──真っ白な世界。どこまでも広がるチラシ、チラシ、チラシ。
省吾「……ここ、どこだよ……」
ケイリィ「……完全にチラシしかねぇ……なんだこのペーパーワールド……」
ふたりは腰まで埋まりながら必死に前進する
省吾「足が……抜けない……! これ、湿気吸ったチラシの重さ……!!」
ケイリィ「紙ってこんな重たくなるのかよ!? どこぞの〇〇税レベルの重量だぞ!!」
省吾「おいバカ!やめろォ(切実感)」
前方から、なぜか遠くにぽつんと立つ謎の影が見える
省吾「……あれ、誰か……いる……?」
ふたりは必死にチラシの山をかき分けてその影の方へ進む
ケイリィ「おい、気をつけろよ!これ怪人の罠かもしれないぞ!」
影の男は、こちらに背を向けて静かに立っている。チラシの吹雪がその背中を揺らしている
省吾「……すみません!! あなたは……誰ですか……!?」
男はゆっくりと振り返る
???「……その声……お前、名前は……?」
省吾「……財田……省吾です!!」
男の表情が、一瞬で優しくほころぶ──
???「……そうか……やっぱり……お前か……」
次の瞬間、男はゆっくりと歩み寄り、いきなり省吾をガシッと抱きしめる!!
省吾「!?……えっ!?え!?……まさか……!」
???「……久しぶりだな、息子……」
ケイリィ「え、これ……もしかして……」
省吾「……父さん……!? 本当に……父さんなの……!?」
省吾は涙がぶわっとあふれる
省吾「ずっと……会いたかった……!!」
感動の抱擁!! 周囲のチラシが、まるで風に流れるように静かに舞い上がる──
ケイリィ「いや待って……泣くのはいいけど……この状況、何一つ解決してないからな!!」
父・財田省一郎、微笑みながら省吾の肩をポンと叩く
省吾は、涙を拭いながら必死に言葉を絞り出す
省吾「……父さん……なんで……なんで突然いなくなったんだよ!!」
省一郎は少しだけ苦しそうな表情を浮かべ、静かに目を伏せる
省一郎「……実はな……俺は、ニンジャマートにやられたんだ……」
省吾とケイリィ、驚愕して言葉を失う
省一郎「奴の『折込チラシ千本手裏剣』……あの攻撃を受けて……目が覚めた時に
は、もうここにいた……このチラシだらけの空間に……」
省一郎は、チラシの山を拳でぎゅっと握りつぶしながら続ける
省一郎「どれだけ叫んでも、どれだけ走っても……出口はなくてな……俺はここでずっと、立ち止まってた……」
省一郎「だけど……今、こうしてお前に会えた……だから……ありがとう、来てくれて……」
省吾は涙があふれ止まらなかった
省吾「父さん……!!」
父子は、もう一度強く抱き合う。周囲のチラシが、ふたりの周囲だけぽっかりと風に吹かれて晴れていく
省一郎「……お前がまだ小さかった頃……俺は、ヒーローでいることに、限界を感じてたんだ……」
省一郎「毎日がギリギリで……金も、力も、名誉もない……ただ走って、殴って、借金して……そんな生活を……お前に見せたくなかった……」
省一郎は、握った拳を震わせながら続ける
省一郎「それに……敵が……俺だけじゃなく……お前や母さんにまで狙いを向け始めた……だから……俺は……」
チラシが風に舞い上がる中、父は小さく微笑む
省一郎「……逃げたんだ。情けない話だけどな……」
省吾は、泣き顔になりながらも…拳を握りしめ、頷く
省吾「……そんなの……俺、知らなかった……! ……でも……」
(省吾、顔を上げ、大声で)
省吾「でも今は……俺もヒーローやってるんだ!! 金欠でも! ダサくても! 父さんと同じ道を……!!」
その言葉を聞き、省一郎は、感動で目元が少し潤んだ
省一郎「……そうか……立派になったな、省吾……」
省一郎「……さあ、省吾……こんなところで立ち止まってる場合じゃないぞ。お前には、帰る場所があるんだろ?」
省吾「……うん!!」
(省吾、ふと我に返りながら辺りを見回す)
省吾「……でも……どうやって帰ればいいんだ……? 出口なんて……どこにもないんでしょ?……」
省一郎はニヤリと笑い、ポケットから小さなチラシを一枚取り出す
省一郎「帰り道は…実はある!…“心の中にある鍵”だ……そしてその鍵は──」
その時、ベルト(ケイリィ)を指さす…そして”謎の演出”により突然ピカッと光りだす(作者の粋な計らい感)
ケイリィ「……は? おい待て、俺かよ!? なんで俺が鍵ポジション!?てか…久々だな!オイ!俺がベルトだって感じ!!(第1話参照)」
省一郎「どうやら……お前のそのツッコミ体質が、チラシ空間の“論理バグ”を起こす唯一の突破口みたいだな(謎理論)……」
ケイリィ「え?何それは(困惑)…理不尽すぎる!!!」
省吾「でもそれなら……やるしかない!! ケイリィ、頼む!!(ノリ感)」
ケイリィ「マジかよぉぉ……!」
わけがわからない感じになったが、ケイリィは仕方なく全力で叫んでみることにした(やけくそ感)
ケイリィ「ツッコミッ……リミットブレイクぅぅぅぅ!!!(3秒で考えた必殺技名)」
しかし、その瞬間……なにかが…ん?え?なんで?(作者困惑)
ケイリィ「……あれ!? なんか……パワー足りなくない!? 空間が……ビクともしねぇ!!」
省吾「どうすんだよこれぇ!!」
そのとき、省一郎がポケットからひときわ赤く輝く電池を取り出す
省一郎「……最後の力を込めた特製品だ……“赤ニンニクバッテリー”!!」
ケイリィ「名前クセ強っ!!」
省一郎は勢いよくケイリィのベルトの100均電池からその電池を差し込む!
(バチバチバチ!! ケイリィの全身が赤く発光!!)
ケイリィ「ちょ…おま…やだ…お嫁にいけなくn…うぉぉぉぉぉおおおお!? な、なんか熱い!!」
さらに省一郎が、ポケットから分厚い“未払い請求書の束”を取り出し、それを丸めてケイリィの口に突っ込む!!
ケイリィ「てめぇ!何しやがr…んぐぇぇええ!!?? おい!! これ絶対アウトなやつ!!」
次の瞬間、ケイリィの体がさらに赤く燃え上がり、周囲が超高熱に包まれる!!
その光と爆風の中心で、ケイリィの体がまるで赤い彗星のように回転しながら暴走する!!
ケイリィ「アッツ!! 熱い!! でも止まらないぃぃ!! ……これ、完全にスペックオーバーじゃねぇか!!爆発しそう…(震え声)」
そのエネルギーが空間全体に波及、チラシ空間の壁に巨大なヒビが走り、小さな空間を形成する!!
省一郎「──省吾!! 今が脱出のチャンスだ!!その空間に飛び込め!!」
省一郎は、省吾の肩をグイっと押し、その空間へ押し出そうとする
省吾「父さん!!! でも、父さんは!? 一緒に帰ろうよ!!」
省一郎「……すまない……俺は、まだ……ここでやることがある……お前に……未来を託す……!!」
省一郎は、チラシにまみれた手で、省吾の頭を優しく撫でる
省一郎「省吾……お前はもう、立派なヒーローだ……胸張って帰れ……!!大丈夫!!『予算がなくても、ヒーローはやれる!!』」
省吾は涙まじりに手を伸ばす
省吾「!!…父さん…絶対……また会おう!!」
省一郎はその姿に優しく笑いながらサムズアップする
省一郎「その日まで……がんばれよ……俺の息子……!!さぁ!行け!予算ナイダー!」
次の瞬間、ケイリィの暴走エネルギーが最大出力に達し、空間が大きく歪む
その光の中、父の姿が遠ざかる中──省吾の体は光の帯に包まれ、チラシ空間から弾き飛ばされるように、現実世界へとワープ!!
省吾「絶対……また会おう!!」
次の瞬間、省吾の体は光の帯に包まれ、チラシ空間から弾き飛ばされるように、現実世界へとワープ!!
──眩しい光の中、省吾は気づけば、福祉センター前の地面に倒れていた
省吾「……帰って……これた……!!父さん…俺!やるよ!絶対に!ヒーローとして!」
【今回の戦闘費用内訳】 ・紙アレルギー薬:0円(そもそも持ってない) ・涙用ティッシュ:0円(全部チラシで代用) ・精神的損害:プライスレス
【戦闘後の残高】 ・現金:-4,200円(変動なし) ・借金:-154,500円 ・スポンサー:ゼロ(寂しい)
次回、「黄色い人の覚悟!そして…覚醒!?燃えろ!!ケイリィ!」
ニンジャマートの恐るべき技により
チラシの海に沈んだ省吾たち……誰もが絶望する中、
立ち上がったのは──かつて“黄色い戦士”と呼ばれた、あの男!
スパイスが魂を震わせる!
謎のインド風フレンド、友情カレーで…何かが起こる!
そして!赤熱するのは……あのベルト!
ケイリィ「我慢してたけど無理っ!!また暴走しちゃ〜う!!」
限界を超えた“熱き心”が、真紅の輝きを生み出す時──
新たなるヒーロー、ついに覚醒!
次回、「黄色い人の覚悟!そして…覚醒!?燃えろ!!ケイリィ!」
カレーの匂いは…すべてを惑わせる!
(りんごとはちみつ~♪ハ〇スバーモントカレー~♪)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます