第13話 だまされるな!詐欺怪人ホラレール!!

──早朝、川の土手。


省吾とケイリィはボロボロの寝袋に包まり、ダンボールシェルター生活中。周囲には同じようなホームレス仲間たちがちらほら


ケイリィ「……なあ省吾……なんでここまで落ちぶれたんだっけ……」


省吾「……振り返るな……涙が出る……(涙目)」

(スマホを見ながら省吾がため息)


省吾「バイト応募しようにも……“住所不定不可”で全部落ちてんだよ……」


ケイリィ「まあそりゃ……履歴書に“川の土手・ダンボール区”とか書けねぇもんな……」


そこへ近所のおじさんが、缶コーヒー1本をくれた


おじさん「これでも飲めや……次の取り立てまで、せめて温まれ……」


省吾「……おじさーーーん!!」


ケイリィ「感動してる場合じゃねぇ!! 省吾、仕事探せ!!」


省吾「そ、そうだな!! ……とにかく、怪しい広告とか変なスポンサーとか絶対にひっかからないから!!」


その時、キラキラのスーツに身を包んだ胡散臭い営業マン風の男が現れる


男「おやおやおや〜? そんな困ってる若者たちに! 素敵なお話を持ってきましたよぉ〜!!」

(キメポーズをとりながら、男が自ら名乗る)


男「わたくしの名はホラレール!! この世の全ての“うまい話”は俺のもの! 甘い言葉で今日も誰かを釣り上げる!! ……ってことで、よろしく!」


ケイリィ「でたぁぁ!! 見た目からしてヤバい!!! 名乗り方が完全にアウト案件!!!」


ホラレール「たった一日で10万円! 誰でも簡単に始められる! 成功率100%の夢の副業!!」


省吾「オイ!! それ完全に詐欺広告のテンプレじゃねぇか!!!」


ホラレールは、背後から謎の怪光線を放ち、町中に“偽の儲け話チラシ”がばらまき始める


ホラレール「さあ! 君も今すぐエントリーだ!!」


ケイリィ「くそっ!! やるしかねぇ!!」


省吾「ジョウキョウ! ヒノクルマ!変身!!」

(その瞬間、やっぱり提供ナレーションはない。SNSでの商店街炎上は継続中)


ケイリィ「また演出ゼロかよ!!」


省吾「もう慣れた!! ……いくぞ!!」


ホラレール、言葉巧みに次々と攻撃を繰り出す!


ホラレール「まずはこれだ! 『副業キィィック!!(サイドビジネス・ラッシュ!)』」

(ホラレールの足から“日給2万円”と書かれたキラキラポップが飛び出し、省吾に直撃)


ホラレール「次はこれぇ! 『自己投資パァァンチ!!(人生逆転チャンス!!)』」 (拳に“自己啓発セミナー無料体験中!”の文字が浮かび上がる)


ホラレール「そして締めはこれだァ!! 『情報商材ストレェェェェート!!!』」 (背後に無数の怪しいPDFリンクが浮かび、省吾めがけて押し寄せる!)


省吾「くっ……言葉が……脳に直接……洗脳されるぅぅぅ!!!」


ケイリィ「負けんな省吾!! 金ないくせに騙されるとか、もう笑えねぇからな!!」


省吾「うおおお!! 必殺──!!」

(……当然、提供ナレーションはない)


省吾「地味だけどこれで終わりだ!! 『詐欺撲滅!!リアルファイト・ジャスティスパァァァンチ!!』」

(拳を振り抜いた瞬間、空中に“違法勧誘ダメ絶対!”“契約書はよく読め!”“騙され注意報発令中!”のダンボールに手書きで書いた”自作”プラカードを掲げる!)


ホラレールの顔面にド直撃!!


ホラレール、派手に吹き飛びながら地面を転がり、ボロボロになった

だが最後にかすかな声で言った


ホラレール「だ、だが……まだまだわたくし、みたいな詐欺師は……この世に……腐るほどいるんだ……! ……次から次に……   また来るぞぉぉ……!(爆散)」


ケイリィ「おまえもか!!またフラグ立てやがったァァ!!」


省吾「……正義って……こんなに疲れるもんだったのか……(遠い目)」


【今回の戦闘費用内訳】 ・土手生活用寝袋:0円(拾い物) ・昼食:支給されたカップラーメン(ホームレス仲間からの差し入れ) ・変身エフェクト:今回もゼロ


【戦闘後の残高】 ・現金:-2,500円(さらに赤字) ・借金:-154,500円(変動なし)


──次回、「地獄の連鎖!次の怪人は“強制排除怪人・ドテバラシ”!!」

行政の圧倒的権力が土手に襲いかかる!!

ホームレスの居場所全壊!? 予算ナイダー、居場所を守れるのか!?

“ホームレスの天敵”出現!!

川の土手に立つ予算ナイダー! 次回、ダンボールハウスが丸ごと吹き飛ぶ!?

予算ナイダー、土手暮らし最大の危機!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る