第9話 現れる謎の博士!予算ナイダー、改造化計画!?

──怪しい研究所、薄暗い地下フロア。


省吾「……ここ、絶対ヤバいとこだよな……」


ケイリィ「当たり前だろ!! 入った瞬間からカビ臭いし、天井の蛍光灯チカチカしてるし、あと壁の落書き“実験成功率:8%”ってなんだよ!」


(足元には錆びた工具箱、床には使用済みのドリルビット、空き缶、そして……なぜか大量の空き焼酎瓶)


──奥のドアがガチャッと開く。


???「うぃ~~……お前が、非検体かゾ?」


登場したのは、酒臭い中年オヤジ。白衣はシミだらけ、手には一升瓶を抱え、片目に絆創膏、口には爪楊枝


省吾「……誰!?てか絶対お医者さんじゃないでしょアンタ!!」


???「ん? 医者? ……ああ、なんか聞いたことあるゾォ~その職業……(焼酎グビグビ)」


省吾「今の反応で確信した! この人、医者どころか医療免許の存在すら知らないパターンだァァ!!」


ケイリィ「というか今、“職業”って単語で一瞬考え込んでたぞ!? そんな人に体切られるとか嫌すぎる!!」


ケイリィ「ていうか今、息しただけでアルコール検知機がバグりそうな臭さだぞ!?」


黒嶺「紹介するわ。この人は“ドリル博士”。パパの古い友人で……商店街きっての改造技師よ」


ドリル博士「よぉ! 特技は焼酎ロックと低予算改造だゾォ! ……さ!寝ろ(迫真)」


省吾、無理やり連れてこられた手術室の片隅。置かれていたのは、どう見ても医療用とは思えないオンボロのベッド。スプリングはむき出し、表面は破れたビニールテープでぐるぐる巻き、そしてなぜか「工事現場用」と書かれた札がぶら下がっている


省吾「……ちょ、ちょっと待って!? このベッド!! 完全に医療用途じゃないよね!? ていうかこれ、明らかにどこかの工事現場から拾ってきたやつじゃん!!」


ドリル博士「気にすんな。寝れればOKだ。俺もよくここで昼寝してるゾォ~。(ゴクゴク)」


ケイリィ「昼寝レベルじゃねえよ!! バイ菌の巣窟じゃねえか!!」


省吾「てか!なんで寝かせにかかってんだ!?」


ドリル博士「寝ればすぐ終わるからよ……安心しな……起きたら新しい自分に生まれ変わってるゾ……たぶん50%くらい(小声)……」


ケイリィ「“たぶん”ってなんだ“たぶん”って!!…てなんで小声!?」

(省吾、なおも必死に暴れる)


省吾「嫌だ嫌だ嫌だ!! 絶対改造なんかされたくない!! 俺の体は俺のもんだー!!」


ドリル博士「はーい、じゃあスタンバイゾォ(ポチッ)」


ドリル博士は、腰のポーチから取り出したボロボロのスタンガンを電源オン。バチバチと不安定な火花が散る


省吾「それ……安全基準クリアしてんの!? 絶対してないでしょ!!」


ドリル博士「細けぇことはいいゾォ〜コレ!! 喰らえ!!」

(バチィィィ!!)


省吾「ぎゃあああああ!!!」

(さらにトドメとばかりに、天井の換気口から謎の白煙がブワァァァ!!)


省吾「ダブルかよ!! 絶対これアウト!! ……うっ……ぐぅ……(白目)」


ケイリィ「南無……もう知らん……」


ドリル博士「さぁ…ヒーロー解体ショーの始まりゾ(謎の拍手音)」


──手術室内。

省吾は、両手両足をガッチリ拘束ベルトで固定され、顔には無駄に派手な酸素マスク、横には空き缶が山積みの作業台


ケイリィ「おい!! この設備、衛生面どうなってんだ!! ドリルの刃にまだサビ残ってるぞ!!」


ドリル博士「大丈夫だって、焼酎で消毒したゾ。(ゴクゴク)」

(巨大ドリルがウィィィン……と不気味な音を立てながら回転開始)


省吾「ひぃぃ!! ちょ、ちょっと!! なにそのドリルの先端!! 明らかにUSBとか刺す仕様じゃないよね!?ね!?ねぇ!!」


ドリル博士「さあ、始めるか……♪(ヒ〇カ笑)」

(省吾、パニックでベルトをガチャガチャと引っ張る)


省吾「やだやだやだ! 絶対やだ!! 誰か助けてェェ!!」


ドリル博士「はい、睡眠ガス追加ーっと。(ポシュッ)」

また、天井の換気口からモクモクと謎の白煙が省吾目掛けて噴き出す


省吾「うわあああ!! これ絶対安全基準通ってないやつ!! くっ……ね、ねむ……Zzz」


ケイリィ「(小声)お前、もう観念しろ……むしろ寝てた方が精神的ダメージ少ないぞ……」

(省吾、白目で完全ダウン)


──数時間後。


ガコン! バシュウウウウ!!←謎の改造手術完了音


省吾「……ん……うぅ……体が重い……」


ドリル博士「おう、目ぇ覚めたか。お前はもう……“改造人間”だゾ!」


省吾「はぁあああああ!?!?」


ドリル博士「体内に最新型“体内広告発信モジュール”を埋め込んどいた! 腕を振るだけで企業CMがしゃべれるゾ!」


省吾の胸部中央に、無駄に大きくてギラギラ光る“外付けスピーカー”が埋め込まれていた。しかもLEDライト付きで、息をするたびピカピカ光る


ケイリィ「うわっ! なにその胸元の巨大スピーカー!! 明らかにオシャレとかじゃないぞ!!!(ダサい感)」


省吾「なんだこれ……なんで俺、脈打つたびに“提供読み上げ音声”が漏れてるんだぁぁ!!!」


すると勝手にスピーカーから『協賛:ニンニク商店街冷凍庫管理部』とか流れ出す


省吾「なんだ?…急にくしゃみが…へッ…ヘックション!」


省吾のくしゃみに反応してスピーカーから突如『焼肉食べ放題!ニンニク商店街グループ!』のホログラム広告が投影される


省吾「ぎゃあああ!! くしゃみだけで!勝手にしゃべるぅ!! しかもナレーションつきィィ!!…また…ヘックション」

次のくしゃみで『床暖房キャンペーン!今なら3畳用マットが半額!』が投影される


ケイリィ「いやコレ……もはや生きる迷惑装置じゃねぇか!!」


ドリル博士「これでお前は……“広告戦士!広告トウダー”だ!!さらに…」


突然、省吾の胸スピーカーからカウントダウン付きで電子音声が鳴り始める


スピーカー『3! 2! 1! 提供ナレーション、強制起動!』


省吾「やめろおおお!! 勝手に口が!!!」

(次の瞬間、省吾が無意識に叫ぶ)


省吾「本日の提供はぁぁ!! ニンニク商店街! 港町釣具センター! 格安レンタルスペース“にんにくホール”! そして……焼酎愛好家連盟!!」


ケイリィ「何そのまとめ方!!!」」


ドリル博士「定期的に…省吾の”口”で広告を垂れ流す機能も追加したゾ!」


省吾「ふざけんなァァァァ!! 迷惑だろぉぉぉ!!」


黒嶺「おめでとう♡ これであなたも、商店街公認の”金儲け”兵器よ!」


ケイリィ「しかもこれ、電源オフ機能ないだろ!? 永続広告垂れ流しとか、存在が営業妨害だぞ!!」


省吾「地獄だコレ!!! 俺の人生、もはや歩く広告じゃねぇか!!!…ゴホ…叫びすぎた」

咳払いした時スピーカーから『今なら学習机フェア開催中!お子様に最適!』の音声が流れる


ケイリィ「おい! 今のどこでスイッチ入った!? 咳するだけで広告鳴るとかバグだろ!!」


省吾「助けてくれぇぇ!! 次は“無料見積もり受付中!”とか勝手に叫びそう!!!」


ドリル博士「大丈夫だ、次回からは“歩くCMプラットフォーム”として新たな人生が待ってるゾォ~!!(酔っ払い)」


ケイリィ「人生じゃねえ! それ強制企業広報奴隷だァァァ!!!」


黒嶺「ふふ……ちゃんと”スポンサー契約機能”も追加しといたから安心してね♡」」


省吾「いやだぁぁぁぁぁぁ!!」


【今回の改造費用内訳】 ・焼酎代:980円(パック) ・医療器具消毒液:0円(焼酎で代用) ・モジュール部品:ジャンクPCから流用 ・拘束ベルト:0円(中古倉庫から拾得)


【戦闘後の残高】 ・現金:-1192円(さらに赤字) ・借金:-158,200円(変動なし) ・体内広告モジュール搭載済み


──次回、「広告トウダー、初陣!流れるテロップ!止まらぬ宣伝!!」 次回、戦場がCM枠になる!!

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