優等生

@0835167791llllllllllllllllll

第1話

プロローグ



社会人になった歳。夏休みに地元に帰省した僕は、酒でも買おうと寄ったコンビニで彼の姿を見た。


あれは彼に違いない。でも、彼ではない。そう感じた。









1番上まで閉められた制服のボタン。自信を感じさせる姿勢。度の強い眼鏡からは、切れ長の瞳を覗かせる。

テストの点数も良く、理知的で汚い言葉を使わず、群れずに全てのクラスメイトに対等に接していて、どんな活動にも積極的で、教師からの評判も良い。

彼は、優等生という言葉が最も似合う友人だった。

彼とは、小学生の頃から一緒の学校に通っていたが、いつだってそのスタンスは崩れなかった。その精神力が、魅力的に感じられた。


そんな彼と、久しく会っていない。

地元に帰る電車の中で、なんとなく彼のことを考えていた。

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