第14話 武器を購入
町の道具屋に入った俺らの前に陳列されているのは武器、武器、武器……。
モンスター用に小さめに作られた弓や剣、槍、中には魔弾を放つ銃などが色々置かれている。
「魔銃系は高いですねぇ〜、どれも6桁万円、高いと7桁にもなりますね」
「魔銃系はモンスターの魔力で弾を形成して放つから、モンスターが成長すれば魔銃の性能も上がるから高いんだよね……とと、今日はジェルちゃんだけだけど、他の皆の武器も考えているからね」
ジェルちゃんに勧めたのはベターな片手剣と小盾。
片手剣で攻撃力を補いつつ、小盾で持ち前の高い体力に防御力を加える。
「今俺の金で買えるのは革の盾に青銅の短剣になるけど……どう?」
道具屋の庭でブンブンと振らせてもらったが、ジェルちゃんの手に馴染んだらしい。
「弓はこれからも練習しますが〜剣の方が当てやすそうですぅ〜」
「そりゃ良かった。店主、この2つを購入します」
「はいよ、1万2千円だ」
「うぐ……出費がやっぱり痛いな」
「すみません〜」
「いやいや、ジェルちゃんが強くなるなら大丈夫だよ。さてと資金が心許ないからまた大会に挑むけど、今度はもう少し人数の多い大会に挑もうか」
「「「はーい!」」」
「メンバーは先発をビーちゃん、大将をマンちゃんとリーちゃんでローテーションしていくから頑張ろうね」
大会では他の参加者の平均レベルが20のところビーちゃんは26レベル、マンちゃんとリーちゃんは28レベルまで仕上がっており、レベル差で圧倒。
レベリングに励んだ甲斐があった。
決勝ではビーちゃんが2枚抜きをして勝利。
16人規模の大会だったので、優勝賞金は3倍の3万円。
それに友モンの能力を上げやすくするギプスをもらった。
「う、動きにくいですぅ……」
「そりゃジェルちゃん……強化ギプスだからな」
レベルが一番低いジェルちゃんにギプスを身に着けてもらい、大会優勝後にモッコリの森でトレーニングに励む。
「そろそろ次の町に言ってみても良いかもしれないね」
「違う町に行くの? どこどこ!」
「マンちゃん、次の町は炭鉱の町……ケッセキタウンだよ」
モッコリの森を抜けるとショウニュウ洞窟があり、ケッセキタウンに繋がっている。
トレーニングもマンネリ化してきていたし、環境を変えるのにちょうどいいだろう。
「皆場所を移すよ」
「「「「はーい!」」」」
ショウニュウ洞窟は漢字にすると普通に鍾乳洞。
中にはコウモリモンスターやゴブリン系のモンスター、スライム系モンスターが生息している。
クランタウンの大会でゴブリン系やスライム系モンスターが多かったのはショウニュウ洞窟で仲間にした人が多かったからだろう。
あとはモンスターを売買している組織から買ったか……。
モンスターの売買は合法であるし、それ専門のハンターという職種が居るくらいである。
ショウニュウ洞窟では初心者の扱いやすいゴブリン系やスライム系モンスターを捕まえるハンターが多いのだろう。
ゴブリン系モンスターは労働力としても活用されているし、スライム系モンスターはゴミ処理や排泄物の清掃等で活用されるので、社会インフラの維持に貢献してくれている大切なモンスターである。
まぁゴブリン系とスライム系の野生モンスターは女性モンスターの天敵。
エロ系modを入れていると繁殖行動をすることがある。
「まぁ大丈夫か……」
ショウニュウ洞窟は整備されている道があるので、簡単に通り抜ける事ができる。
しかし、少し道を外れればモンスターの巣窟。
ゴブリン、スライム、コウモリ等のモンスター達がうじゃうじゃ生息している。
「キャァァァァ」
マンちゃんの破滅音は洞窟等では便利な攻撃手段。
音が反響して多くの的にダメージを与えまくる。
そこら中には気絶したゴブリンやコウモリモンスターが転がっていた。
「マンちゃんストップ」
「キャァ……んん。パワーアップ!」
「凄いレベルアップしているよ」
図鑑にはマンちゃんのレベルは32となっていた。
そろそろ進化するかな?
「ギャァァァ」
マンちゃんとそんな話をしていると遠くから悲鳴が聞こえ、俺はそっちに向かってみることにすることにした。
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