闇野美琴と闇野髑髏
モンブラン博士
第1話 迫りくる危機
宇宙の果てにある小惑星で闇野髑髏(やみのどくろ)は佇んでいた。
漆黒の三角帽子を目深に被り、ロングコートにブーツも黒で統一されている。
右手には得物である髑髏の飾りがついた身の丈ほどもある大鎌を携えていた。
全宇宙の守護神だった彼はその座を弟子であるスターに譲って隠居しているが、たまに佇んで宇宙の様子を観察している。際立った異変が起きればスターに報告することができるからだ。と、宇宙の遥か彼方で禍々しいオーラを発見した。
黒と赤の気が発生しあらゆる惑星を飲み込まんとしている。
一目見ただけで闇野髑髏は気づいた。自分が倒したはずの大悪魔が何億年という途方もない年月をかけて蘇ってきたのだと。
これまでの敵は立場上、スターたちに任せてきた。
暗黒星団、海底帝国、地底帝国、神拳団。
宇宙、海、地底、異世界。様々な相手とスター流は戦闘を繰り広げてきた。
これまでは多少の助言はしつつも不干渉を心がけていたが、今回ばかりは話が違う
大鎌の柄を軽く地面で突いて音を鳴らしてから、髑髏は言った。
「どうやら美琴に真実を告げる時がきたのかもしれませんね」
恐れていた事態が襲来し髑髏はついに決意した。
目指す先は地球。宇宙最大の危機を救えるのは彼らしかいない。
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