城郭都市ルフリン

「狼さん……わたしを……食べてください」


 俺に向けられたガラス玉に、狼の顔と金色に輝く目が映っていた。

 そこに恐怖はない。

 あるのは――虚無だけだった。


 俺の指二本で折れそうなほどの細い首を傾け、少女は俯く。

 ボロの狭間に白い首筋が見えた。

 転狼は破壊衝動と加虐心を増幅すると同時に、飢餓感ももたらす。そして、目の前には檻に入れられ生きることを放棄した少女。

 腹の底から獣の唸りが漏れた。


 ――こいつはどんな味がするんだろうな。


 口から涎が溢れ出る。

 だが、なけなしの理性が急ブレーキをかけた。


 いやいやいや、駄目だろ!

 なんの咎もない、どう見ても被害者にしか見えない少女を貪り食うとか、いくらなんでもケダモノすぎる。正気に戻ったら絶対に後悔する。


 それでも俺の手は頭を垂れる獲物の首筋を掴まんと手を伸ばす。

 金網を綿菓子のごとく引きちぎる手が止まらない。

 このままでは俺はただのケダモノに成り下がってしまう。

 まずい、まずい、まずい!


 このままでは――オレサマ オマエ マルカジリ。


 このまま?

 俺は天啓を得た。


「転狼、解除!」


 空気の抜けた風船のように体がしぼみ、鋼の刃すら防いだ黒の剛毛が空気に溶けて消え去った。

 と同時に、今まで心を占めていた破壊衝動も飢えも渇きも綺麗さっぱりなくなった。

 金網にかかっている手は、見慣れた人間の手だ。

 ホッと息をついた俺と少女の目が合った。


「人……狼……?」



    ○



 檻から出した少女に毛布をかぶせ、焚火の前に座らせた。

 ごろごろあった死体は、荷車の向こうに並べ、幌を被せて見えないようにした。


「どうして食べてくれないのですか……?」


 俺は死んでいた馬から頂戴したバラ肉を焚火であぶりながら少女の問いをスルーする。


「食べる?」


 こんがりと焼けて油のしたたる馬肉の串焼きを少女に向ける。


「……食べません。それより、食べてください」


 商人の私物っぽい袋から拝借した塩をパラパラっとふりかけて肉にかぶりつく。

 肉汁とほどよい油が口内に染みわたる。


「うめえ……!」


 油が少なめの馬肉ではあるが、肋骨まわりの肉は大変ジューシーだ。

 二口で一本を平らげた俺は、すぐに次の串を取り上げる。


「馬より、わたしのほうが美味しいですよ……たぶん……」


 と、ハイライトのない紫の瞳を俺に向けた少女がそんなことを言った。

 ガリガリに痩せた小柄な身体を見て、俺は首を横に振る。


「どう見ても、馬のほうが美味そうだ」

「……地味に心が痛いです。それでも、我慢して食べてください」

「食べない」

「食べて」

「だから、食べないって。なんでそんなに食わそうとするんだ?」


 俺の問いに少女は昏い目をして俯いた。


「もう生きていたくありません。それでも、誰かのお腹を満たすことができれば、わたしの生命が無駄ではなかったと思えるから……だから食べてください」


 生きることを諦めきった目。虚無を宿すだけのガラス玉の瞳を俺に向け、そう言い切った。

 彼女の現状を見れば、よほど酷い目にあってきたのだろうと容易に想像はつく。なので、気持ちは少しばかり理解できる。できるが、叶えてやる気はない。


「断る。君は俺の気持ちをまったく考えていない。人を食うとか無理だから」

「気持ち……? 人狼が人を喰らうのに、理由が必要なのですか?」

「俺は人狼じゃない。人間だ」


 少女の目が半眼になった。


「涎を垂らしていた黒い狼さんがいましたけども」

「あれは……恩寵なんだ。変身するだけで、身も心も狼になるわけじゃない」


 心もかなり狼に引っ張られていたような気がするが、こうして人間に戻れているのだから、問題はない。ないのだ。


「……人狼ってやっぱりバカなんですね。そんな言葉を誰が信じると?」


 酷い言われようだ。半分以上は、挑発の成分だろうけども。

 とはいえ、自分でも無理筋だなとは思う。俺だって信じないと思う。


「俺は……召喚勇者なんだ。狼に変身する恩寵を神さまからもらったんだよ」


 少女が俺を見据えた。

 その瞳には虚無とは違う色――怒りがあった。

 かすかに眉間にしわを寄せた少女が、


「召喚勇者を騙るなんて……では、証拠を見せてください」

「証拠って、言われても……」


 召喚勇者ならではの能力って何だっけ。

 勇者スキルかな……って、駄目だろ。俺のスキルは使ったら取り返しがつかない。

 恩寵は狼変身だし……。

 結論、詰んでる。

 俺の狼狽を見て取ったのだろう、少女は嫌悪感も露わに言った。


「……では、自分の名前を異世界の文字で書けますか? 書けないでしょうけど」

「ああ、そういうのでもいいのか」


 俺は串で地面に「尾上仁」と書いた。

 それを見た少女は、心底驚いていた。


「えっ!? オ……ウエ……? なんと、読むのですか……?」


 少々驚いた。合ってはいないが、ちゃんと漢字を読めている。


「オガミ・ジンだ。てか、君は漢字が読めるのか?」


 俺の言葉に、少女はさらに驚き目をむいた。


「ウソ……ほんと? ううん、まだ信じるには早いわ……貴方は何という国から来たのですか?」

「日本だ」

「え、ほんとなの!?」


 何やら少女の口調が怪しくなってきた。

 目を爛々と輝かせた少女は俺から串を奪い、しゃがみこんで地面に文字を書いた。

 それは簡単な漢字の名前ではあるが、正しく読むのは難しいものだった。


「どうですか、読めますか? この召喚勇者の名を正確に読めたなら、認めてあげるにやぶさかではありません!」


 妙に鼻息の荒い少女が、ビシッと地面を指した


 ――『山本五十六』


 ずいぶんと有名な軍人の名前だった。

 おいおい、召喚勇者ってマジか。こっちに来てたのかよ。

 てか、日本人でも知ってる人しか読めないような気がするんだが……。


「……ヤマモト・イソロクだ」


 少女はいきなり立ち上がり、思案顔で右に左に歩き始めた。

 さっきまで喰え喰え言ってた死にたがりとは思えない、ギラついた目をしている。


「!? まさか、そんな……本物の召喚勇者に会えるなんて……いいえ、まだよ、まだ早いわ。召喚勇者叙事詩の好きな読書家かもしれないし……」


 召喚勇者叙事詩好きの読書家て……随分とピンポイントな。

 というか、この娘っ子、かなり教育レベルが高いんじゃなかろうか。


「では……日本の首都の旧名を言えますか?」

「江戸だ」


 衝撃を受けた様子の少女が動きを止める。


「! 研究者でもなければ知らないことなのに……」


 俺の顔をまじまじと見つめた少女は、膝を折り掌を地面に付けて深々と頭を下げた。


「数々のご無礼をお許しください、勇者さま……」


 それは見事な土下座だった。



    ○



 俺が狼男に憧れた理由は、自分でもよく分からない。

 たぶんだが、自身の身体に対する不満が一つ。

 大人になってからは十分な食事と定期的な運動で比較的まともな体になってはいたが、俺は生まれつき貧血を起こしやすかった。

 重篤な症状に陥ることはないが、常に疲れているというか、すぐにへばってしまう。普通の人なら階段で二階に上がることなど造作もないだろうが、俺の場合は一仕事だった。

 小学生の頃は学年が上がるにつれて、教室の階層も上がっていき苦労したものだ。

 なので、長距離なんか走ろうものなら、途中でぶっ倒れる。というか、完走したことはない。

 そして、いつも言われるのが「根性がない」だった。

 体が動かなくなるのだから、精神力ではどうにもならない。だが、そういうことを言う手合いは得てして医学的な知見に基づいた説明に納得しない。アレルギーを「好き嫌い」と言い切るおバカさんと同じだ。

 声の大きいおバカさんがクラス内のカーストで上位に居るとどうなるか。

 言うまでもなく、イジメの対象にすぽっと収まる。

 根性のないサボり野郎――免罪符を得た一般市民クラスメイトは温度差はあれど攻撃的スタンスを取り始める。そこに科学的論拠など必要ない。あったとしても聞く耳も理解する脳もない。「サボってるのは事実だし?」である。本人の頑張りたいという意識など想像することもない。

 共感性高めの同情的スタンスのクラスメイトは遠巻きで目を背けるしかできない。仮にかばったとしても「的」が二つに増えるだけだと理解できてしまうから。

 クソ親とイジメのダブルパンチとか、思い返すも地獄な少年時代だった。よく生きていたものだと感心してしまう。


 そしてもう一つは、大昔にやったゲームの影響だろう。

 記憶にあるのは、駄菓子屋の前に置かれていた二十円でプレイできるボロッボロのゲーム筐体だ。人間から狼男に変身して、敵をを薙ぎ払うというゲームだった。

 強靭な肉体と、変身するときの雄叫びが強く印象に残っている。

 ちなみに、俺は下手くそすぎて、狼男しか見たことがない。他にも竜とか熊とかに変身できるらしかったが。


 そんな昔のことを思い出しつつも整備された街道を歩き、なだらかな丘とも呼べない坂道を登りきると遠くに城壁が見えてきた。

 高さは8メートルほどだろうか、それなりに整った大きな石で築かれたものだ。比較的新しい様子で、苔むしたり変色などはしていない。


 城郭都市ルフリンという街だ。


 ワドワ連合王国の王領で、代官として王の従兄弟である侯爵さまが治めている。代官とはいえ名目上のものでしかないらしく、実質は侯爵領だそうだ。

 連合王国というのは、ワバルク王国とワビンツィ大公国の王様同士が結婚して、同君連合が成立したからだ。正式名称はかなり長ったらしい舌を噛みそうなものだったので、早々に忘れた。

 頭の文字をくっつけて短い名前にするってのはどの世界も共通なんだな、と変なとこで感心した。


 このあたりの情報は俺の背中の荷物が教えてくれた。

 荷物は名前をミーシャという。檻の中に入っていた少女だ。


「ミーシャはルフリンの街に行ったことは?」

「ありません」


 背中からか細い声がした。

 ちびっ子でガリガリに痩せていたせいで、小学生ぐらいの年齢かと思ったがそうではなかった。種族的なものらしい。

 年齢は十七歳。種族は――ドワーフ。

 言われてみれば、耳が少し上方に長く、尖っていた。小柄なわりに骨格はしっかりしている。体脂肪率は限りなくゼロに近いが、それなりに筋肉もついているようだ。健康的な暮らしを続ければ、女性らしい柔らかな曲線を描いた体を取り戻すのではないかと思われた。

 ミーシャは、追いはぎに殺された商人の「商品」だ。王都の奴隷市場で仕入れられ、ルフリンの街に運ばれている途中だったのだ。

 さすがに生きる気力がなさそうだったとはいえ、生きている人間をあのまま捨て置くことはできなかった。

 今は荷車を解体して作った即席の背負子の上で、毛布に包まれて空を見上げているはずだ。

 他にも追いはぎに殺されていた商人と護衛たちの遺品っぽいものも背負っているので、遠くから見れば荷物の山が動いているように見えるだろう。

 恩寵のおかげで馬鹿力を得た俺なら、どうということもない重さだが。


 結局、たった一晩で三つもスキルを入手できてしまった。

 〈強靭外皮〉、〈瞬脚〉、〈生命探知〉。

 俺の勇者スキルである〈スキルイーター〉の面目躍如といったところか。

 確かに、スキル単体での威力はまったくない。だが、血を舐めるだけで相手のスキルを奪うというのは、実はかなりヤバイ能力だと思う。爪でちょいとひっかいてひと舐めするだけで、相手の戦力は激減だ。特に殺傷力の高いスキルを持っていれば、一気に逆転する。今まで使っていたスキルが自分に襲い掛かってくるのだから、敵対している者にとっては悪夢だろう。

 何より、フルチンであっても十分に強い転狼とすこぶる相性が良い。


 とはいえ、この世界、人前で転狼をするのはデメリットがとてつもなく大きい。

 ミーシャによれば、人狼と呼ばれる種族は災害級の魔物扱いらしい。

 人知れず人の中に紛れ込み、満月の夜に血の嵐を巻き起こしていなくなる。そして、再び人の暮らしの中に溶け込み次の満月を待つのだ。

 なにそれコワイ。

 人の中に紛れ込んでいるということが災害級扱いの理由らしい。

 そりゃ、街の人にすれば、街中にいきなり魔物がわくのだから、対処のしようがないし対応も後手にまわる。


「異世界に、人狼はいないんですよね?」

「いないぞ。おとぎ話の中で出てくるだけだ。俺の場合、狼への変身は自分の意志でやってる。信じられないかもしれんが……」

「……信じます。人狼に目の前の獲物を我慢するような理性はないはずですから」


 そもそも、人狼は狼と化してしまえば、言葉の通じぬケダモノに成り下がるそうだ。

 人間状態のときでも基本的にアホの子で、ちょっとした問答で馬脚ならぬ狼脚を露わす。血のニオイに敏感すぎて衝動的に狼になってしまうとも。

 昔からこの国では目の敵にされており、間抜けな性分も知れ渡って随分と狩られたそうだ。

 教育や周知が徹底した今となっては、街中に紛れ込むことはほぼない。

 ただ、人の出入りが激しく人口の多い主要都市では十年に一度ぐらいは人狼が出るらしい。それでも、銀の装備に身を固めた騎士に囲まれて狩られてしまうそうだ。


 ていうか、人狼って駆除対象じゃないですか、ヤダー!


「檻に入ったわたしを目にしながら、人の姿に戻れた。そのことが、召喚勇者であると信じる理由にもなります」


 と言ったミーシャは「くふふ」と笑った。

 ミーシャは俺が召喚勇者であると納得してから、やたらとテンションが上がった。

 この世界、召喚勇者がいろいろとやらかしているのは常識のようで、あちこちにその痕跡が残っている。というか、現在進行形でやらかし中だそうだ。

 どうやら「召喚勇者叙事詩好きの読書家」とは、ミーシャ自身のことだったようだ。どおりで漢字の読み書きができたわけだ。とんだ召喚勇者マニアだよ。

 俺の秘密を明かしてから、ミーシャの目はガラス玉から綺麗な菫色バイオレットの瞳へと変わった。外側が濃い紫色で、中央にいくにしたがって薄い色に変わる不思議な色合いだ。


「ああそうだ、ミーシャ。俺が召喚勇者だってのは秘密にしておいてくれ」

「はい、勇者さま。なにかと面倒ごとがやってくると思いますし、そのほうがよろしいかと思います」


 何故だかミーシャはご機嫌だった。


 俺はルフリンの城壁の中央に開いている門へと歩みを進める。

 丸い塔二本に挟まれたゲートハウスだ。かなり堅牢に作られていそうだ。

 すでに昼を回っているからだろう、出入りする荷馬車の姿はない。

 城壁の落とす長い影と、開かれた門の形に照らされた路面が印象的だった。

 気温と太陽の位置から、この国は比較的高緯度に位置してるのかなと想像する。この星の地軸の傾きは知らんけども。

 大きく開け放たれた門が良く見えてきた。

 こちらは北門と呼ばれる場所だ。北門の外は起伏のほぼない広大な農地が広がっており、さらに北は俺が放り出された荒野になる。

 対して、南側には魔物が湧き出る「深淵の森」という大森林が広がっているそうだ。


「この街は、深淵の森と戦う人類の最前線と呼ばれています」

「森と戦うて……肺に入ったら血を吐いて死ぬような瘴気が満ちてるとかないよな」

「毒沼はあるそうですが、血を吐くほどの瘴気は出ていないかと……ただ、奥に行くほどマナが濃くなるので、魔力が低い人は酔うかもしれません」

「……そうか、安心した」


 ミーシャは年齢の割にずいぶんと口調が大人っぽい。しかも、確かな知識に裏打ちされた理知的な応対をする。

 たぶん、没落貴族なんだろうな。家がお取り潰しになって、売り飛ばされたのかな。なんか泣けてきた。

 城壁の門に近づくと、衛兵二人が俺を見た。


「よう、冒険者か?」

「行商人じゃねえの? しかし、すっげえ荷だな……剛力持ちか」


 なんとも緊張感のない門番だなあ、と思いつつも「冒険者」というワードに心が躍る。

 もっとも、プロの追いはぎがいたぐらいなので、プロの冒険者もいるだろうなとは思っていた。

 さらっと考えていた言い訳を語る。


「はるか遠方から来た。この国に詳しくはないし、冒険者でもないが、手続きが必要か?」


 まあ、嘘ではない。


「旅人か? とりあえず、マイ神様カード見せて」

「は……? マイ神様カードて……?」


 なんだそれ?

 場違いな言葉に思わず声が漏れる。


「え!?」

「え?」


 お互いニュアンスの違う「え」を言い合って、お互いに間抜け面をさらす。

 もう一人の衛兵が剣呑な雰囲気を漂わせ、首から垂らしていた笛を吹く。

 途端、城壁の裏からワラワラと衛兵が湧き出て、槍を向けられてしまった。


「カード無しだ」

「珍しいな!」

「へえ……そんな奴いるんだ」

「初めて見たわ」


 俺も初めて聞いたわ。

 両手を上げつつ、敵意のないことを示しながら、


「すまないが、本当に知らないんだ。説明してくれないか」


 俺の言葉に衛兵同士が困惑した顔を向けあうと、衛兵の後ろから身なりの良い男が現れた。

 二十代後半から三十代半ばぐらいだろうか、長身金髪で人の好さそうな顔をした青年だ。

 肌はあまり焼けていないが、そこそこ鍛えられた体躯をしていた。しかも、所作や姿勢がきっちりしている。まわりの衛兵たちとは、生まれも育ちも違ってそうだ。


「隊長のエディオス・バランスクだ。こっちで話を聞こう。武器は預かるし、荷物はあらためさせてもらうが、いいな?」


 俺は頷くしかなかった。


「ひとまず、お前さんの名前を教えてくれ」

「……ジンだ」


 エディオスと名乗った青年は小さく頷き、踵を返した。

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