第43話 跳ね返される僕、最後はぐばしっ!!

 僕はモックと一緒の木の実虫にキックしました。でも、ぼよ~んっ!!


「あ~や~!?」


 木の実虫ってね、とってもぼよんぼよんしてるの。もしも木の実虫のマットがあったら、ぼよんぼよんって、跳ねて遊べるくらい、ぼよんぼよんなの。


 だからキックしたらぼよ~んって、跳ね返されちゃったんだ。僕は一生懸命羽ばたいて、勢いよく地面に落ちないようにしたよ。バタバタバタバタッ!! って。う~ん、やっぱりまだ飛べない。


「ルーパート様、ご無事ですか!? どこかお怪我は!?」


 僕が地面に降りる前に、コンラッドが僕を掬い上げてくれました。


「だいじょぶ!!」


『ルーパート大丈夫っチュか!?』


「うん!!」


『ふぅ、良かったっチュ。ええと、もう少し足の先に力を入れると良いっチュよ。それだけであんまり跳ね返されなくなるっチュから。それからもう少し近くから、しっかり攻撃が良いっチュ。こう力を入れて、グワッとキックっチュ』


「うん!!」


「よし、みんな、あと少し頑張って攻撃しろ。俺と兄さんで、木の実虫が逃げないようにしてやるから」


「最後のとどめも私達がしよう。綺麗に仕留め、食べる部分が少しでも多く残した方が良いからな」


『うん、分かった!! 木の実虫、美味しいもんね』


『普通に焼くのも美味しいけど、わざとカリカリに焼くのも美味しいのよね』


『よし!! 木の実を守って、ご飯のために最後まで頑張るぞ!!』


『『『おー!!』』』


「おー!!」


 ここからは2組に別れて、木の実虫を攻撃しました。木の実虫は全部で4匹だったの。だから僕とモックとペッチャ、それからシエラお姉さんとウルーで1匹ずつ攻撃して。お兄ちゃん達が他の2匹をササッと倒してくれたよ。


 そして倒した後は、僕達の方の木の実虫が僕達の攻撃で逃げないように、そして僕達が攻撃しやすいように。木の実虫の後ろに立ってくれました。


「あ~や~」


『あ~れ~チュウゥゥゥ』


『もう! ルーパートは攻撃が初めてだから仕方ないけど、何モックまで飛ばされてるのさ。しかも自分で教えておいて』


『ふへへ、失敗っチュ』


 3人で同時の攻撃したら、僕とモックが跳ね返されちゃったんだ。しかもモックは僕よりも遠くまで飛ばされちゃったんだよ。急いで戻ってくるモック。


 と、その時でした。ドサッ!! って音がして。音のした方を見たら、シエラお姉さんとウルーが攻撃していた木の実虫が倒れていたんだ。そしてその倒れた木の実虫を、エリオットお兄ちゃんがしっかりやっつけてくれたよ。


『ほら、僕達も!! これで最後の攻撃にしよう。しっかりと近づいて、踏ん張ってからバシッ!! とキックだよ!!』


『グワッ!! とっチュよ』


『バシッ!! だよ』


「お前達、キックの音については後で話せ。今は自分達の思っているように攻撃するんだ。ルーパートも、自分でやりやすいようにやってみなさい」


「うん!!」


『よし、近づくっチュ!!』


『踏ん張って……、今だ!!』


『グワッ!! チュウゥゥゥ!!』


『バシィィィ!!』


「ぐばしーっ!!」


『ぐばしっチュ?』


『ぐばし?』

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