第30話 パパと僕達の秘密の約束、ママとシエラお姉ちゃんの怖い秘密?

 僕はモック達と家族になれてとっても嬉しいです。僕達は毎日一緒にいるんだ。あっ、僕が人間の姿で、モック達とお話しできなくても、その時もとっても楽しいよ。


 パパやお兄ちゃんは、とっても長い時間魔獣さんに変身できます。えっと10日間くらい? だからその間、ずっと魔獣さん達とお話しができるんだけど。


 でも僕は練習を始めたばかり。変身から元に戻るのは、10回に1回くらいできるようになったけど。まだまだちゃんと、戻りたい時に戻れません。勝手にポンッ!! って戻っちゃいます。


 それから、もしも僕が練習をして、いつもでも元に戻れるようになっても。僕はまだ小さいから、長く変身してると、勝手に元の姿に戻っちゃうみたい。パパがそう言ってました。


 今まで1番長く変身してたのは、朝から夕方まで。だから今は、それくらいまでしか、変身していられないんだ。


 だけどそうやって、お話ししてる途中で勝手に戻っちゃって、お話しができなくなっても大丈夫。


 魔獣さん達は人の言葉が分かるでしょう? 僕がお話しすると、みんな手で丸とかバツをしてくれるし、体全体を使って伝えてれて、それから物を指して伝えてくれるんだ。だからぜんぜん平気です。


 あとモック達は、僕と同じ、パパやママ、お兄ちゃんと遊ぶのが大好きだよ。時々、パパのお仕事の休憩の時に、パパのお仕事のお部屋に行って遊んだり、パパがお仕事がない時は、みんなで朝から遊ぶの。


 それからパパは、お仕事の時に、時々変身した僕とモック達を、頭に似せたり、肩に乗せたり、お仕事の机の上に乗せるよ。

 だからママが、それだと仕事にならないでしょう! って怒ったんだけど。ママがお出かけしてる時は、お仕事の時に僕達を乗せてます。


 パパにママには内緒って言われたから、内緒のお約束をしたんだ。僕達とパパだけの内緒のお約束……、ふへへへへへ。


 ママはシエラお姉ちゃんと、とっても仲良しです。ママしか入っちゃダメなお部屋に、シエラお姉ちゃんだけ入れるようになったんだ。

 

 この前、みんなでママのお部屋に行ったら、お部屋の中から、フフフフフ、フフフフフフフフッて、ママとシエラお姉ちゃんの、なんか怖い笑い声が聞こえてきて。僕もモック達も、すぐにお部屋の前から逃げました。


 それでその後、ママ達に何してるの? って聞いたんだけど、大切なことだから、教えられないって言われたんだ。


 でも違う日に、ペッチャがママのお部屋の前を通ったら、ドアがちょっと開いていて。ペッチャはそこから部屋の中を覗きました。

 そうしたらママとシエラお姉ちゃんは、ニヤッとしながら一生懸命、何かを作っていて。その姿がとってもとっ~ても怖かったみたい。


 それでママとシエラお姉ちゃんが振り返ったから、慌てて帰ってきたって。絶対に近づかない方が良いって、ペッチャは言ってたよ。ママとシエラお姉ちゃん、何作ってるのかな?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る