王国の不幸と動物たち

前回に続いて王国サイドから

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〈王国サイド〉

王国は、第一王女がいなくなったことで、甚大な被害を被った。

王国は、いつも第一王女の婚約を出しに他国から巨額の支援金を得ていた。いつも、婚約のことを、前向きに考えておりますが、国の国政が回らないものでただいま他国から支援金を出していただいているので娘をそちらに嫁がせようと思っているのですが…といつも相手を焦らせ、嫁がせる予定などないのに他国同士を競争させるように支援金を徴収していた。そんな金の卵を産む第一王女が出ていった王国は、どのようにして、王政を立て直すかを考えていた。

「おい、早くこっちへ、財政官を」

「いや、そっちなんかよりもこっちのほうが忙しい」

「政務官至急第一会議室へお越しください」

「王国初めての財政難だぞ」

「他国への情報はどうする」

「第一王女が他国へ行かない限りはばれませんでしょう」

「捜索隊の編成はどうなっている」

「騎士団のほとんどを使っています」

「王女様の侍女はどうした」

「もう辞職届を出して、城から出ていきました」

「何しているんだ、急いで探して捕まえろ、関与している可能性がある」

「はっ!」

こんな風に王国は、第一王女がいなくなったことでみんなパニックに陥っていた。


〈王女サイド〉

自分のせいでそんな風になっているとはつゆ知らず

エミリーは、森の中で動物たちと戯れていた。王宮にいるときも小鳥が自ら遊びにやってくるほど、エミリーは、動物に好かれる体質だった。もしかしたら、天職は、飼育員とかなのかもしれない、それは置いといて、森中から動物がひっきりなしに集まってきていた。それは魔物も例外ではなく、Bランクの魔物やワイバーンと呼ばれるドラゴンの亜種までも群れを成して集まってきていた。王宮から一歩も出ずに18年もの月日を過ごした生粋の箱入り娘のエミリーは、ちょっと怖い見た目をした動物だと思って接している。これもまた、王国が、もし嫁がせるなら物騒な知識は与えんほうがいいと軟禁状態での教育による弊害であった。

これを見た冒険者のパーティーが、怪物暴走モンスターパレードだと勘違いし、ギルドで討伐体が組まれたとかなんとか…

意図せず厄災のような働きをしているエミリーだが、本人としては、動物たちと触れ合いながら森を散歩しているだけであるから、困ったものである。

しかも、森の中に潜んでいた盗賊がエミリーの美貌を見てさらってしまおうと考えても、魔物たちが勝手に守っているから、天然の要塞と化していた。

王国はこれを利用していたら、他国との戦争にも勝っていたかもしれないのにと、おつきの侍女が言っていた。王が、娘の教育をほかのものに丸投げし、そのものの話をよく聞かなかったせいかもしれないが…

それはともあれ、無事に王宮を抜け出すことに成功したエミリーは、なついてくれていた、動物たちと一緒に過ごしたいということを考え始めていた。

「う~ん、この子たちと別れたくないから一緒に過ごせるいい場所はないかな?」

そう歩きながら考えると、一ついい案を思いついた。エミリーは本が大好きで、小さい頃はよく母親に読み聞かせしてもらっていた。その中で、『少年と1万匹の羊』という本がお気に入りで、よく内容を覚えていた。その中には、牧場という少年と羊たちが暮らしていた大きな草原の表記があった。エミリーはそのことを思い出したのである。

「そうだ大きな牧場を作ってこの子たちと一緒に暮らせばいいんだ!」

行動力の塊であるエミリーは、さっそくいい土地がないか探しに行った。

〈侍女サイド〉

私は、お城を抜け出して冒険者ギルドへ向かった。これでも、王女様の侍女として、戦闘はできたほうがいいといわれて、冒険者ギルドに所属していたからである。しかも冒険者ギルドは、よく情報も集まるため今回のエミリー探しではちょうどいい場所であった。

五年ぶりぐらいのギルドは、ほとんど何の変りもなくにぎわっていた。入ると新顔がたくさんいた。それはそうである、五年もいなかったんだから。そしたらいきなり絡まれた。

「おい嬢ちゃん、ここはお前みたいな女が来るような場所じゃないぜ。女は娼館にでもいて俺らの体を癒せよ」

ふむ、私の立場も知らずに声をかけてきたのかこの男。周りを見ると、この男と同じような顔をしているやつ、知らんふりをしているやつ、顔を青ざめさせているやつの三種の人間がいる、おっ最後の奴は私がいたころにもいたやつじゃないか。道理で青ざめさせているのだと思った。

「ねえ、私のランクってわかってるの?」

「はぁ~、お前なんかせいぜい、Dランクどまりだろ」

おお!ホントにこいつ私のランクを知らないみたい、力量差もわからないこいつに冒険者が務まるのだろうかまあそれは置いといて。顔を青ざめさせているやつのところへ行く。

「ねえ、私のランクってわかる?」

「はっ、はい、え、Sランクの八重樫香織さんです」

「うん、正解」

「ジョージさんほんとなんですかこいつがSランクなんて」

「そうだよ、黒翼の天使って聞いたことないのか?」

「こ、黒翼の天使だと⁉」

「えっ、あの有名な黒翼の天使がこいつだというんですか?」

「そうだよ、私が黒翼の天使こと八重樫香織だよ」

「す、すいませんでした」

「いや、いいよ次はないけどね」

受付へ進む、そういえばなんでこんなに奥へ進むほど緊張した空気が張り詰めているんだろう。

「ねえ、再登録をお願い」

「再登録ですか、今東の森で怪物暴走モンスターパレードが起こっているので、Bランク以上だった方しか再登録ができないんですよ。ランクを教えていただけますか?」

「うん、Sランクだよ」

「え、Sランクなんですか⁉ちょっとお待ちくださいギルドマスターを読んできます。ギルドマスター、元Sランクを名乗る女性が来ています」

「何本当かね?今行く」

ギルドマスターは変わってないようで一目見て分かった

「久しぶりギルマス」

「あ、あなたは、八重樫様ようこそおいでくださいました。ようやく復活なさるのですね、よかったです」

「そんなのはいいから、怪物暴走について教えて」

「そうですね。今回の怪物暴走は、東の森で起きて、アビス草原に進行中です。その中には動物も多く含まれているとか。それでうちのギルドと、周辺の町で協力して討伐隊を組んでいるところなのです」

「だからこんなに人が多いの?」

「そのとおりです」

…シーちゃんは、動物によく好かれていたからもしかしたらシーちゃんかも

「待ってまず私が行ってくる」

「本当ですか⁉よろしくお願いします」

「うん」

これでシーちゃんに会えるかも、結構早かったなだけどうれしいな、待っててね

シーちゃん

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今回書いてたら長くなってしまいました(読みずらかったらすいません)

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