第2話 耐え切れなくて

俺は。

スィッチを切った。


微かなモーター音と共に。

お前が顔を俯かせる。


2040年。

世界の進歩は果てしなく。


AI搭載のロボット人間は。

本物以上に本物で。


俺が好きだった。

そう、愛するお前そのもので。


まるで。

お前が死んだことなど。


嘘。

の、ようで。


だから。

なおさら。


悲しくなったんだ。

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