大戦国時代 日の本連合戦記

森 壱

第1話 対馬の危機

天正の時代 対馬の山間では朝から蝉の声が騒がしい


 収穫の時期を迎えた対馬 男達は皆鍬をもち畑仕事で大忙しだ。 妻、童達は握り飯を持ち父らに駆け寄る。 「あんた!そろそろ休憩にらしたら?」「そうだな!そろそろ休憩するか」皆んなで大きな雑穀の握り飯を頬張る。


 そこに三騎の馬が駆け寄った 「皆ご苦労だ!」一面の畑に空気を切るような声が響く

皆が頭を上げると 対馬地頭の大名 宗義智だ 

 「暑い中!誠にご苦労だ 皆のおかげで今年も作物がよう育ったの!」と声を上げる

宗の声で畑の者はみな一斉に顔を上げる

「宗様じゃ!」「義智様が直々にお越しくださった」 宗義智は対馬の民に尽くす大名 島の民からとても慕われている

家臣の大石智久がにっこり笑顔で「暑さには気をつけよ 水を用意した 飲むように」

百姓の一蔵が「毎度の御心遣い誠にありがとうございます」 大石「何を申す 暑い中本当にご苦労だ 頭が下がる」皆が「何をおっしゃいます!」「宗様達が守ってくださる故!」

対馬では上下関係なく皆が手を取り合い暮らしている


 すると鳥達が騒ぎ 空を覆い尽くすように逃げる 宗「何事だ…?」漁師の吾郎が「大変だー!大変だー!」と大慌てで走ってきた

「あっ!!宗様、大石様!ちょうどいらしたのですね!」宗「何事だ!?申せ!」

走りすぎで声が出ない 大石が「水を飲め」と言う ゴクゴクゴク…ハァハァ… 吾郎「海を…!海を見てください!」

 高台で海を見る 宗「あれは…なんだ!?」 対馬沖に幾つもの見慣れぬ船 その数ゆうに千は超えている 三角の旗が靡き、見たことのない文字が書かれている


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