亮太の地下労働生活

@Shake_0715

第一章:連帯保証の罠

パチンコ屋の明かりが夜の街にぼんやりと揺らめく。

街灯の下、亮太は友人の和真と肩を並べて歩いていた。

普段なら軽口を叩き合い、くだらない話で笑い合う二人だったが、その日は空気が違った。


和真はポケットの中で手をぎゅっと握りしめ、言葉を選ぶようにゆっくりと口を開く。


「亮太……ちょっと、お願いがあるんだ」


亮太は一瞬、何か悪い冗談かと思い笑ったが、和真の真剣な瞳を見て言葉を飲み込んだ。


「なんだよ、変な話じゃねぇだろうな?」


「……ああ、マジなんだ。実はな、俺、借金があって……連帯保証人になってくれねぇか?」


亮太は眉をひそめ、思わず鼻で笑った。


「連帯保証人?お前、そんなんでいいのかよ。大丈夫か?」


「大丈夫だって!絶対迷惑かけないから。頼むよ、亮太」


そこには嘘も誇張も混じっていない、和真の切実な声があった。


亮太は心のどこかで引っかかりを覚えながらも、「一回だけだぞ」と返事をした。


しかし、その夜。


和真は忽然と姿を消した。


翌朝、亮太の元に黒鉄という名のスーツ男が現れ、冷たく告げた。


「あなたは連帯保証人として、この地下労働施設にて借金返済の義務を負います」


抵抗も虚しく、亮太は闇の中へと連れて行かれた。


――すべてはここから、始まったのだ。

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