第4話 疲れた身体に
あんなことがあったのに風呂に行くとか言っちゃったけど、まぁ何も無いとは言いきれないが疲れた身体に風呂が一番効くんだわ。なんてったって、風呂だもの。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…なぁ」
「もういいよ」
「まだなんも言ってねぇだろ」
「お前の話の流れは掴み始めてるんだ、何を言い出すかはもう大体予想はついてるよ。」
「そんなことはどうでもいいんだよ、俺の言った話がマジになっちゃってんだよ!、そう考えたら風呂で何が起こることもお前もわかるだろ!!」
「大丈夫だって明、そう
「だってよ...」
「まぁそんなことは風呂にでも入って忘れようぜ」
「…わかったよ。」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
明は怖がっていたが俺は何故か怖くはなかった。なぜって?それは俺がロマンチスト様だって事だからだよ。海ではあんなことがあったがそれは風呂にでも浸かれば忘れられる。…そう思っていた…
「ふぃ〜」
「いい湯だな〜」
「…だな。」
「だろ?もう忘れただろ?」
「あぁ、もうどうでもよくなってきた。」
「脳天気なヤツめ」
「お前が言うな!」
「それにしてもいい湯だな」
「急に切り替わるやん、まぁいいけど」
「他にも人がいるんだし、もう怖がることないだろ。」
「…まぁそれもそうか」
「ふんふんふん〜、ってあれ?」
「どうした?祈里」
「いや、なんか人が泳いでるように見えたような?」
「子供でも遊んでるんじゃないか?」
「え?それにしては図体がでかかったような…」
「それは大子供だな、稀に見るUMA的存在だ。」
「なんだその生き物、まぁいるっちゃいるけど」
「それしか考えられん。」
「ふーん、ってあれ?!」
「どうした?!財布でも忘れたのか?!」
「ちげーよアホ!人が溺れてるんだよ!!」
「は?!早く引き上げねぇと!どこだその溺れてる人は!」
「あれ??さっきまでそこにいたんだけど…」
「んだよ、自分主人公アピールか?ダセーんだよ、そゆの」
「…本当にいたんだけどな…」
「もうそろ上がろうぜ、のぼせちまう。」
「……あぁ、そうだな」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
勘違いだよな?だって物陰が何か恐ろしい物体に見えることがあるって聞いた事あるし…フルーツ牛乳でも飲んで落ち着こうそうしよう。
「おい、童貞」
「なんだカッコつけやろう」
「お前人のロッカー勝手に開けるなよな」
「誰がそんなお前のチンケなロッカー開けるかよボケ」
「じゃあ誰が開けたんだよ!」
「は?」
「空いてんだよ!ロッカーがよ!!」
「まぁ古いしなこの温泉、そんなこともあるわな。」
「そんなガバガバなロッカーあってたまるかよ。」
「なんも取られてねぇならええんじゃね?」
「お前他人事みたいによぉ」
「だって他人事だもん」
「ッチ、たくもぉ」
「まぁまぁコーヒー牛乳でも奢ってやるから気にすんなよ。」
「馬鹿野郎!何がコーヒー牛乳だよボケ!!フルーツ牛乳一択だろうがよ!!!」
「何馬鹿なこと抜かしてんだよタコ!コーヒー牛乳の方が上手いんだよ!!舐めてんじゃねぇぞ、チンカスがよ!!!」
「飲んでみてから抜かしやがれ!なめこが!!」
「なんだと!そっちこそ飲んでみやがれ竹串が!!」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…美味いな…」
「…ふーん、美味いじゃん…」
「…」
「…」
「…なぁ」
「…あぁ」
「本当になってるな、お前の話。」
「だな。」
「…ウッ……」
「おいなんだ?吐くのか?!トイレ行け!」
「なんなんだよたく!」
「スッキリしたか?」
「あぁ…あの話ってまだ続きあるのか?」
「……続きは…あるんだよ…」
「どうなるんだ?」
「……最後はいなくなる。」
「なにがだ?」
「…俺たちがだ…」
「…んなことあるわけねぇだろ」
「俺もそう思いたいよ…」
「どこでいなくなるんだ?」
「…それは…知らない…」
「そうか…」
「とりあえずどうする?」
「…帰ろう。」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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ここまで読んでくださった皆様本当に嬉しい超えて愛です。
次回第5話多分?最終回になると思うので最後まで楽しんでいってください!
面白いなと感じてくれた方は星や応援コメントで評価をお願いします!!
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