行列のできるスキル鑑定士
ポムの狼
炎暑
プロローグ
どうして、こんな事になってしまったのか……
真夏の暑い日の朝。空気だけでなく、街の石畳も強い日差しで温められ、外はゆらゆらと揺らいで見えた。街の大通りから一本だけ入った細い路地に長い行列が出来ていた。皆、少しでも暑さを凌ごうと建物の軒下に入っているが、並ぶのを止めて帰る気はないらしい。
一階が店舗で、二階の通りに面している部屋がサラの部屋だった。自室の窓から、こっそり外の行列を見てサラは肩を落とした。
今日も馬車馬の如く働かされそうだ……
部屋の外からフライパンを叩く音が聞こえた。
「サラ!!いつまで寝てるんだい!!客が外で待ってるから、さっさと支度して店に出な!!」
サラは聞き慣れた店長(サラは心の中でクソババと呼んでいる)の声を聞いて、舌打ちをした。開店時間にはまだ一時間もあるのに、店長はサラを店に出して早く店を開ける気らしい。
「……はーーい!今行きます!」
サラは肩にかかる位の長さの亜麻色の髪をワシャワシャと手で掻いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます