第2話 無視されていることに、気づいて……
起床して、コンタクトを入れに洗面所へ向かったら……
背後に人の気配……
意識を向けてみると……なにやら、オトコがぼそぼそ言っている。
オトコの声は確かなんだけれど、言葉がはっきりと聞き取れない。
別に聞き取りたくもないので、無視。
しばらくつきまとっていたけれど、無視。
ひたすら、無視。
どうせ私には何もできないんだから……
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