第2話 円相(えんそう)と喫茶去(きっさこ)
🍵えんそう(円相)って なあに?
「円相(えんそう)」は、まるくかいた“○(まる)”のかたちです。
お坊さんや 禅(ぜん)の先生が、心をこめて、すーっと ひと筆で かきます。
このまるは、なにかが はじまり、なにかが おわって、
また はじまる……いのちの めぐりを あらわしています。
なくなった人も、生きている人も、
みんな このまるいご縁(えん)の なかに いるのかもしれません。
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🍵きっさこ(喫茶去)って なあに?
「喫茶去(きっさこ)」は、むかしの言葉で、
「お茶でもどうぞ」という意味です。
お茶をのんで、心を ひとやすみ。
なにも 言わなくても いいのです。
なにかを 持たなくても いいのです。
ただ、「今、ここにいる」ことを、
たいせつにする ことばです。
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