24)緊急依頼
俺達はパーティ名を
そして、今日はパーティを休みにしたから、俺は宿の自分の部屋で情報の整理と、テイムモンスター達の状況管理をしようと思う。
部屋には、アイリス、心紋、キューちゃんだけがいる。
「さて、まずはモンちゃんの状況から確認しようかな。アイリス、モンちゃんはなんか状況変わったかな?」
基本的には今まで通り、アイリスにモンちゃんたちの動きを見ておいてもらって動きがあったら報告してもらうようにしている。
「んー特にはなさそう。テイムはリンの許可が出た時にしかやってないし、それ以外でこの間の人間相手みたいなことはなかった。ずっと周辺探索しながら、リンの指示通りにみんなレベルアップ目指してるよ。」
「そっか、俺のレベル自体も結構上がってきてるからな。地図と比べながらの周辺把握も大体終わったし、ありがたいよ。」
そう言いつつ、自分のステータスを超鑑定で確認する。
名前:リン
種族:ヒト[役職-テイマー]
魔法:なし
スキル:
耐性:痛覚耐性
状態:なし
<LV.>43
<HP>3369/3369
<MP> 非表示
<力>2253
<耐久>1735
<敏捷>3137
<魔法効率>4553
<魔法防御>860
能力適用できる制限の10体は、もうステータスが高い順で選んでる。
スキルはまだしも、魔法はナナとかアイリスみたいに使いこなせないから、とりあえずは使わない。(正直雷魔法は諦め切れないから、魔導書が手に入ったら魔法陣とかで使おうと思ってる。)
ここまでくると自分のレベル上昇によるステータスなんか誤差でしかないから意味ない気はする。
正直、アイリスと心紋のステータスを足せるだけで無敵な気がしてるけど、ほかのみんなもだいぶステータスが上がってきてるから日常生活が疲れ知らずになってる。
試しに、拾ってきたその辺のわりと大きめの石を片手に持って、力を入れると簡単に粉々になった。
「なんかズルしてる気になるよなぁ。」
自分でも戦闘訓練とかした方がいいかなとか考えていると、キューちゃんが抗議の声をかけてくる。
(ねぇねぇ〜、ビリビリすることまだぁ〜?ずっとここにいるだけだとつまんないよぉ〜。)
あ、すっかり忘れてた。
キューちゃんは口先のテクニックで詐欺師みたいにテイムしたけど、楽しいことが大好きな戦闘狂だった。
そういえばキューちゃんって、アイリスが再生魔法使って蘇えらせた時にステータス下がって、レベルも1になってたよな。
「あー、じゃあキューちゃんもモンちゃん達と一緒にレベル上げしてくるか?強い敵と戦えて楽しいと思うぞ!」
(強い敵ー!やるやる〜!)
「よし、じゃあモンちゃんに聞いてみるか。」
続けて意思疎通スキルでモンちゃんを呼び出す。
(モンちゃんモンちゃん、キューちゃんがさこっちでやることもなさそうでレベル上げしたがってるんだけど、単独行動させるのも微妙だからある程度頭いいやつ何体かこっちに回せたりしない?)
いまテイムした魔物は100体を超えてるが、指揮権は全部モンちゃんに任せてる。
一応ほとんどがモンちゃんが連れてきてる魔物だからな。
(モキュ、モキュ!)
何言ってるかはわからんけど嬉しそうだ。
しばらく待ってるとアイリスが声をかけてくる。
「モンちゃんが、レイスAとレイスBとレイスCを呼び出してくれって。」
「了解、ありがとうアイリス。」
言われた通りに、対象の魔物を収納して目の前に出す。
そうすると、半透明の宙に浮いてるオバケが3体出て来た。
キューちゃんの見た目がテ◯サだとすると、レイス達はル◯ージマ◯ションに出てくるオバケって感じだ。
レイス達は俺の前で頭?を下げて動かない。
「お前達、モンちゃんから聞いてると思うけど、このキューちゃんと一緒にレベル上げ頼むよ。キュちゃん、こいつらと行っておいで。頑張ってね。」
(わーい、ありがと〜。)
そう言ってキューちゃんが動くと、レイス達もついていった。
テイムした時も思ったけど、あんな強そうな魔物をモンちゃんはどうやって従わせてるんだろう。
そういえばモンちゃんのステータスって結構高いんだよな、本当にモグラなんだろうか。
トントントンッ
一息ついてると、扉がノックされた。
「リンいるかぁ〜?なんか冒険者ギルドで、ギルド緊急依頼ってのが出たらしいぜ、見にいってみねぇ?」
〜〜〜〜
レン誘われて、俺達はギルド緊急依頼を見るためにパーティ全員で冒険者ギルドにやって来た。
ガイドブックに書かれていた内容によると、ギルド緊急依頼というのは、ギルドから出される極めて緊急度の高い依頼らしい。
一応ランクは決められているが、内容次第では誰でも参加でき、報酬は非常に高く、達成した者はギルドからの評価や待遇がかなり上がるらしい。
「えーと、どこだろう?あ、リン君あれじゃない?」
ナナに言われてそちらをみると、いつもの依頼を張り出している掲示板の横に、新たに赤い板が貼り付けられていた。
内容をみてみる。
どうやら、南の街道をずっと行ったところに盗賊が出ているらしい。
「南の街道っていうと、僕がやってきたところだ。森から出て来て途中から合流しただけだけど。この町からあの街道をたどると、別のもう少し大きい町があるらしいね。」
「この街の食料自給率は低い、冒険者が多いから。ほとんどがその町との取引で賄ってる。」
サヤがすかさず教えてくれる。
「そうなんだ、、、よく知ってるね、ありがとう。」
なるほど、食料の供給元が断たれてるから、緊急依頼ってことか。
と、そこで気づくと、横に他の冒険者パーティがいた。
「よう兄ちゃんたち、
「ありがとうございます、正直参加するか迷ってて、盗賊ってどんな人達なんでしょうか?」
このあたりの魔物は基本的には俺達の敵じゃない。
レン達も相当強くなってるし、依頼は問題なくこなせてる。
でも人間相手だと少し慎重になる。
「そうかい、俺達もこの盗賊ってのがかなりの実力者揃いって聞いて、様子見してるんだよ。なんでも、全員このあたりで見ないおかしな格好をしていて、兄ちゃん達ぐらいの年齢らしいけどな。」
おかしな格好、、、まさか、、
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