Lose Reason

堀と堀

第1話 Monster

※本作は過激な性描写、暴力描写を含みます



◇プロローグ

 良くある異世界転生というヤツをした。

 生前のこととか、何で死んだかとは置いておこう。


 そんなことより、転生した先が凄くショックだったから。

 ──きっと生前の僕にとっては、ショッキングだろう。

 ──今の僕は、理性を失ってるから何ともない。


 僕らは、人間に襲い掛かるのが習性だ。

 ただの人間だけじゃなくて、魔法使いや、エルフ、妖精にも襲い掛かる。

 目的は妊娠させるため。自分達じゃ子どもを作れないから。

 

 ただ、彼等にとって厄介なのは──僕らがとても攻撃的なこと。

 相手を蔑むことで快感を覚えてしまう事。

 

 最後に──イチモツがやたらと大きいこと。

 意図してないのに、相手を傷つけてしまうくらい。

 これはもう、どうしようもない。

 

 そんな僕らは、レイプ魔と呼ばれている。



◇生まれ

 最初に犯したのは母親だった。


 当時は、母体を傷つけずにレイプ魔の子を堕胎させることが出来なかった。

 仕方なくお腹の中で成長した僕は、ある日、股を突き破って出てきた。

 

──当然、実際に見たわけじゃないから、想像するに多分こんな感じ。

 子供の生まれ方は大体同じだ。

 

 お腹がパンパンに膨らんだ頃、股を突き破って出て来る。

 頭からじゃなくて、ペニスから。

 しかも、出てきただけじゃなくて、引っ込んだ。

 レイプ魔のペニスは、赤子の頃から直径5cmはあるから、それが出たり引っ込んだり。

 

 母親は多分、痛みは感じなかっただろうけど、気持ち悪かったとは思う。

 赤子は暫く母体の膣を楽しんだ後、生まれてきた。


 ──実はこれは、レイプ魔の子にとって大事な楽しみなのだ。

 お腹から出てきた瞬間、殺されてしまう赤子も多いから。

 なるべくレイプ魔の子が増えないように、人間たちの手によって処分される。


 僕の場合は、母親が森に返してくれたらしい。

 望まないで産んだ子なのに、いつの間にか愛着がわいてくるから不思議だ。

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