第十九話 体育祭.1

 やっと、三章の終わりに入ります!

 ここまで読んでくれた皆さん、ありがとうございます。そして、すいませんでした。書きたい話が多すぎて、なかなかこの話に移れませんでした。頑張って書いてきます!これからもよろしくお願いします。


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 ドキドキ、ドキドキ

 私の心臓は過去最高の高鳴りを見せている。


 なぜなら、小中と、いじめられ続けまともに楽しめられた学校行事ではなく、そもそも、来ないってことも多々あった。だけど今回、高校生活初めての体育祭、友達がたくさんできた体育祭、今回は、沢山楽しめるような気がするからだ。


 ガタンゴトン、ガタンゴトン


「あっ!おっはよーナギちゃん!」


「桜!おっはよー!」

 いつも通りの時間の電車に乗ったから、桜と鉢合わせた

「ナギちゃん、どうどう?今日の調子は?」


「ん~ちょっと緊張してるけど、絶好調!」

 なかなか初めての、体育祭で緊張して、寝れなくなっちゃうと思ってたけど、、全然いつもどおりぐっすり寝てたから、今日は絶好調


「いいなぁ~」


「桜はどうなの?」


「やばいぐらい、緊張してる、ねぇナギちゃん、手握ってくれない?」


「いいよ、わっ、めっちゃ震えてるし、冷たっ!」

 桜の手は、緊張からか、震えていたし、冷たくなっていた

「ナギちゃんの手、あったかーい」ニギニギ


 しばらく、桜の手をにぎにぎしてたら、だんだん、桜の手の震えと冷たさも、元通りになっていった

「ありがとー!少し緊張とれたかも!」


「よかった、私も緊張してたからお互い様だね」


 実は私嘘つきました。私もめっちゃ緊張してて、体がっくがくで、桜にあうまでたぶん顔面蒼白だったと思う


『次は、南幅高校前、南幅高校前、降り口は左側です』

「そろそろだよ、いこっか」


「わ、わかった」

 …まだ緊張してるのかな

「大丈夫?ちょっと休もうか?」


「問題ないよ、ってか私のお姉さんポジションとらないで?!」

 桜のお姉さんポジション?一体全体どこがお姉さんなんだろうか?ただただ手がかかる、妹みたいなポジションなのに…


「そう?じゃいこっか、みんな待ってるだろうし」

 今日は、みんな楽しみで早く行くとか言ってたし、もしかしたら一番遅いぐらいかもしれない

「うん!ってまた私のおね…」


「早く、行こう!」


「だから、私のお…」


「急がないと遅刻するよ!」


「いや、だって私…」


「おいてくよ!」


「待って~ごめん、ねえ、ちょっ、早い早い」

 さて今日はいい天気、体育祭日和だな~えっ?桜?ああ、お姉さんぶってるうちは、口きかないつもりです


「わぁーもうこんなにいる!」


 朝早いというのに、全校生徒の三分の二ぐらいの生徒が登校してて、学校全体がざわざわ、がやがやしている


「はぁはぁ、早いよ、お姉さんぶってたのは謝るから、校舎内まで、早歩きで歩こうとしないで」

 桜は反省してくれただろうか?桜は、末っ子属性なのに、お姉さんぶったりしたら、いけないことに事に気が付いてくれただろうか?ちなみに、もちろん長女は私!


「早くしてよ~桜が歩くの遅いからおいっていっちゃたちゃったじゃん」


「や、ナギちゃんが早いせい…」


「なんか言った?」


「何でもないです」

 ふぅ、朝からなんかめちゃくちゃ体力使った気がするなー


「おっはよー!」


「おはよー」

 教室につくと、もうほとんどの生徒が席についてた、うちのクラス楽しみにしてる人多くね?

「おはよー渚!遅かったね」


「来ないかと思って心配しちゃった」


「なんで桜は、そんなしゅんとしてるの?」


「桜は、いつもが元気すぎて、こういう時に緊張しやすいんじゃない?」


「渚ちゃんは、元気そうだけど」


「いいことでもあったんじゃない?」

 皆、朝から元気そうだった、全然緊張とかしないのかな?

「あっ、準備しないと、桜ほら早く」


「はーい」

 なんか、しゅんとしてる桜をしっかりと準備させて、担任がくるまでみんなとおしゃべりして待つことにした。

「なんで桜、そんな感じになってるの?」


「桜はね、朝なんか自分がお姉ちゃんだって言い張ったから、反省するまで相手にしなかったの」


「「「「「「???」」」」」」


「桜がお姉さんぶったから、粛清しただけだよ」

 何もおかしいことなんてしていない、お姉さんぶる桜が悪いんだもの


「渚は、確かに何でもできるけど、お姉さんってよりか」


「うん、できない姉を助ける妹って感じたよね」


「逆に、お姉さんぶってるのって渚ちゃんなんじゃ…」


「やっぱうちらの長女って言ったら、美夜だよね」


「「「「「「「わかるー」」」」」」」

 なんかみんなで、ひそひそ話てるけど何の話をしてるんだろう?なんとなく、私を馬鹿にしてるような気がするんだけど

「ちなみに、渚的には、どんな順番なの?私たち」


「えぇと、長女が私で、次女が美夜、三女が涼子で、四女が葵、五女は霞詩で、六女は奈江、末っ子は、桜」


「長女が渚ちゃん?」


「「「「「「「ないない」」」」」」」

 ひどい!みんな私のこと馬鹿にして、私ぐらいでしょ?長女体質って(←みんなの中では、桜と一二を争う末っ子)


「おーい、お前ら席に着け、浮かれてるのは分かるが、朝のHR始めるぞ」


 担任の前橋が来たことによって、皆とのおしゃべりは中断された、中断されたはいいが、私が長女じゃないというのはいただけない、後でみんなに周知しておかなくちゃいけない


「今日は体育祭だ、みんな全力で頑張ってくれ、俺の給料にも関係するからな、特に、いけ好かない六組の、坂田先生の学級だけは徹底的につぶせ」

 どんな教師なんだろうか?この先生は、てか六組の先生となんか会ったのかな?


「ナギちゃん、知らないかもだけど、六組の坂田先生と、うちの前橋先生は、同級生で、恋のライバルだったんだって。結局前橋先生が好きだった人は坂田先生にとられたから、まぁ要するに私怨って感じ」


 何で、桜はこんなことを知っているのだろうか?あんま重要じゃないけど、坂田先生とうちの担任って、同級生だったんだ…あっちの方が若々しくて、全然おんなじに見えないけど


「さて、そろそろ時間もいいころだから、各自荷物まとめて、陣地集合な、八時四十分には着くようにしてくれ」


「ナギちゃん、準備できた?この前みたく忘れ物しないでよ?」

 むっ!桜は私のことを馬鹿にしているのだろうか、そんな忘れ物をするなんてミス私がするわけないのに


「できたよ、桜の方は…いつも通りまだ全然だね」

 こちらに声をかけてきた桜、もう終わってるものだと普通なら思うかもしれないが、桜はなぜか私に片づけやら、なんやらをやってもらおうとしている節がある

「そうなの、だから手伝って?」

 なんか桜、日に日に、おねだりの仕方がうまくなってるような…


「仕方ないな、じゃあ今日は髪結ばなくていい?」


「じゃあ、自分でやる」

 髪の方が重要だとでも言いたいのだろうか?そこまでの腕前じゃないと思うんだけどな…桜が下手すぎるだけで、

十秒後…

「終わったよ!」

早くない?やろうと思えばそのぐらいの速さでできるんだ…


「じゃあ、行こうか」

 私と桜は、一足遅れて、陣地へ行くこととなった


 陣地につくともう、沢山の人がいて、わちゃわちゃしていた、ふと生徒会長らしき姿が見えた気がするが、気にしてたら、きりがないし、まだ始まってすらないのに、これ以上体力を使いたくなかったので、華麗に無視をすることに決めた


『間もなく、開会式が始まります、各組団の生徒は整列してください』

 そろそろ、始まるらしい、ちょっとドキドキしてきたな


「開会の言葉、生徒会長、八雲冬華やくもとうかさんお願いします」


「これより、第四回南幅高等学校、体育祭の開会を宣言します」


「「「「「「「「「うおおおおおおおお!」」」」」」」」」


 校庭は、凄い熱狂に包まれ、各組団すっごく盛り上がってる、

 ちなみに、生徒会長が、開会の言葉の時に、ちらちらこっちを見てたような気がするけどスルー、そんぐらい、集中してくれないかな


 その後も、準備体操やら、何やらして

 ついに始まりました、私が性別が変わってから初めての、とびっきり楽しい青春の一ページ目を飾る大きなイベント、体育祭が

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 体育祭編、本当に突入しました!

 けど、まだ開会式なんですけどね…これからも渚と仲間たちをよろしくお願いします!


「こんにちは、五菜奈江ごさいなえです。今回は、体育祭が始まる会という感じになってましたね、今日も変わらず、渚はかわいいです。それはひとまず、置いといて、渚が料理にはまったということは、知っての通りですが、今回の体育祭では、皆(ファンクラブの隊長)にお弁当を作ってきてくれたそうです。お弁当回楽しみにしててくださいね

 この、小説が面白いと思ってくださったら、♡、星の方よろしくお願いします」

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