第十六話 真・総練習.3(1)
「まだまだ続くよ、総練習!
まだ、生徒会長の話に巻き込まれたせいで、総練習には入れてないけど、一応、
第三話いってみよー!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「あぁ!やっと渚ちゃん来たー!」
「遅いよ渚」
「もうすぐ準備おわちゃうよー」
みんなが私が帰ってきたことに気付いて、声をかけてくれた
「ごめん~、ちょっと寝ちゃって」
一応言い訳は言っておく、ほんとは会長のせいにしたいんだけど…
「渚は、おちょこちょいなんだな」
「いいじゃん、かわいいところがあってくれる方が」
「渚は、そもそもかわいいよ」
「「「「「「「「それはそう」」」」」」」」
結構恥ずかしいこと言ってる自覚あるのかな、この人たち
「もう間もなく、総練習が始まります。各団長に従って入場体系に並んでください」
アナウンスが、もうすぐ始まるという
急いで、ハチマキを結んで早く並ばねば
「一年生は最初に並んで、二年、三年と続いて並べ」
団長からの指示があって一年生は前の方に並ぶことになっているらしい
「ナギちゃん、背の順だから私の後ろだよ~」
桜が私の並ぶところを開けてくれた、しばらくすると、どこぞの変態生徒会長様が登壇した。
「…これから、南幅高等学校体育祭総練習の開催を宣言します」
なんかこっちの方を見てきたような気がするが…気のせいか
「続いて、各団長からです」
生徒会長様が降壇したら、各組団の団長が、何かを話すらしい
赤、白、青、緑、黒の順番で発表(?)するらしい
「黒組団団長の、
「「「「「「黒!」」」」」
そうなんだ~
「カラスの色は?」
「「「「「「黒!」」」」」」
白いカラスもいるとかいうけどね
「白の反対の色は?」
「「「「「「黒!」」」」」」
じゃあなんで紅白なんて言うんだろうね?
「優勝するのは?」
「「「「「「黒!」」」」」」
ほかの組も頑張ってたけどほんとに優勝できるかな?
「絶対勝つぞー!」
「「「「「「おーーーーーー!」」」」」」
私も頑張んなくちゃだよね
とまあ、いろんなツッコミをしながらも、結構やる気が出てきた(総練習です)
開会式も終わって、各陣地に戻っていくと桜が話しかけてきた
「ナギちゃん、徒競争だよ、はやくいこー」
開会式が終わったらすぐに、一年生の徒競走らしい
「わかったー、ちょっとだけ待ってて」
急いで、準備をしなければ、長そでを脱いで、
「やっと来た」
「ごめんね、早く行こうか」
「うんっ!」
「次は、一年生の百メートル徒競走です」
今回の総練習は、男女各一走だけが走るらしい、私は第三走だから走れないけど、雰囲気だけでも味わえるように二走目以降は一斉に走るらしい
「位置について、よーい、ドン!」
女子の一走目が走り出した
黒、赤、緑、白、青、黒、白
というレーン配置で、これは組ごとに代わっていく
一着が黒、二着が白、三着が赤って感じだった
結構うちのクラスって足の速い人が多いんだよね
「二組目からは一斉スタートです。位置について、よーい、ドン」
みんなに紛れながらゴールまで走った、みんな全力じゃないから、時折突っかかることもあったけど…
ちなみに男子たちは、後の組になるほど早い人がいるらしい、女子にはあんまり関係なさそうだけど、一走目の人は女子の中堅の人ぐらいの早さだった
「走りずらかったね」
桜も足が速いからおんなじことを思っていたらしい
「そうだよね~」
「いまいち周りの人の早さもわかんなかったし」
…そこまで、体育祭(総練習)にかける必要あるのかな?
「…そこまでしなくてもいいんじゃない?」
「いや絶対に
「絶対、みんなそこまで思ってないよ」
「「「「「「いやいや、絶対
…みんな思ってたより熱い思いを持ってたみたい
「次は、二年生の徒競走です。二年生は準備してください」
あっ、どこぞの生徒会長が出る出番ではないか
トラックの方を見ると、ひときわ目立つ存在がいた、銀色の髪で、整った容姿、カリスマ性、そう、生徒会長の
みんなが注目してるよ、さっきはあんなに変態だったのに、あんなに醜態をさらしてたのに
「位置について、よーい、ドン」
どうやら会長は一組目なようで、走っている
どうやら運動神経もいいようで、独走状態のままゴール
「やっぱ、八雲先輩はかっこいいなぁ~」
「そうかな?」
あの変態だぞ?人のハチマキとかのにおいを嗅いでたような変態だぞ?
「ナギちゃん、嫉妬してるの~?」
嫉妬かぁ、桜とられてるような気がしてとても不快だが、あの醜態を見た後だと、嫉妬も何もなくなってしまった、でも、
「桜たちは、私のだから」
「「「「「「「っつ!」」」」」」」
いきなり桜たちが倒れてしまった、鼻から血を噴き出しながら、
「だ、大丈夫?」
「「「「「「「大丈夫です!てぇてぇありがとうございます!」」」」」」」
てぇてぇ?何かは分からなかったけど、大丈夫ならばよかった
「よかった~、桜たちはどこにもいかないでね?」
「「「「「「「っつ!」」」」」」」
また、鼻血を噴き出しながら倒れてしまった(オーバーキル)
「
「「「「「「「はっ!私は何を」」」」」」」(蘇生)
みんながハモっていた、仲いいな~
「次は、一年生のハードル競技です。準備をしてください。」
「桜~!行かないとだよ~!」
「今行くー!」
ハードルは、徒競走とは反対側のレーンで行うらしい、ハードルの準備とか大変そうだな~
「うわ~緊張してきた~」
桜がまた絶対思ってないようなことを言っている
「絶対緊張してないでしょ」
「失礼だな、私だってたまには緊張することだってあるんだよ」
本人曰くそうらしい
「でも、私と違って走らないからいいじゃん」
そう、私は一組目だから走ることになっている、ほかの組は入退場だけだけど
「あぁ、ナギちゃん走るんだったよね」
「そうなんだよ、私の方が緊張してるんだからね」
「大丈夫だよ、ナギちゃんは、私の次に早いんだから」
中学までハードラーだった人から大丈夫と言われるのはうれしい
「頑張ってくるね!」
「うん応援しているね!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
周りの人たちは、全部違う組の人たちだった、絶対に頑張んないと
「位置について、よーい、ドン」
一斉にスタートをした、私は桜とのいつもの練習を思い浮かべ、全力で走った
ゴールが見えてきたところで、ついに前には誰もいなくなって、一着でゴール
「はぁ、はぁ、やった、勝てた~」
「ナギちゃん~、お疲れ~」
「ありがと、私速かった?」
「うん!今までで一番速かったよ」
今までで一番早いと言ってもらえた!
「本番も頑張るね!」
「…これ以上早くなられちゃうと、越されちゃうんですけど~」
よし、本番では桜よりも早くなれるようにせねば!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
長いと思っている方々申し訳ありませんm(_ _;)m
まだしばらく続く予定なので、お付き合いください
「面白いと思ってくれたなら、限定ナギちゃんグッツをあげるので、☆・応援などよろしくお願いします!」by 一条 桜
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