性別が変わったらいじめてきてた女子からお姫様扱いされ始めました⁉

福上大樹

第一章 ある日の性転換と学校

第一話 今度こそ青春を…

早乙女幸太郎さおとめこうたろうは、南幅高校の一年生である。

そんな彼は、名前に幸とついているのに彼の人生は、苦難ばかりだった。


 生まれつき、肌色が濃く、顔のほりも深いため幼稚園から怖がられていた、その癖に性格が強くないから、いろんな罪を押し付けられさらにはいじめの対象にまでなっていった。


 小学校の頃は、女子の服を盗んだという冤罪で教師に三時間以上責められ、クラスからは軽蔑の視線が集まり「くそ犯罪者」「犯罪者は学校にくんなよ」など言われ続けた。

犯人が分かった後も、ずっと続いた軽蔑の視線が変わることはなかった。


 中学校の頃は、女子の身体測定を覗いている男子を注意したときに、先生が来て、罪を押し付けられ、一か月の停学を課せられ、学年ラインや、トゥイッターにも拡散されこれも犯人が分かっても、インターネットに拡散された内容はそう簡単に取り消せることもなく、先輩・同級生・後輩にも避けられるようになった。


 だから高校こそはと、違う地域の学校に行って新しい生活を始めようとして実家から電車で一時間半離れた南幅高校に行くことにした。


 偏差値は56度そこまでの進学校とは言えないものの3年前にできたばかりの学校で、その地域のトップに君臨する並みの敷地面積を誇っていた。(校舎が三棟、グラウンドが各校舎一つずつ、体育館、剣道場、柔道場、テニスコート、サッカーコート、野球場なども完備)


 幸太郎の席次は中の上ぐらいの150番、クラスは3組でクラスメイトは、35人程度1学年11クラス33学級の幸太郎がいた地域と比べると圧倒的に大きかった。(幸太郎の中学は、5クラス)


 クラスに行くともうほとんどが来ており話に花を咲かせていた、けれど幸太郎が入ると、半分ほどの人がこっちを見て驚き友達と何かこそこそ話し始めた。

『はぁ~ここでもか、結局顔がものをいうのか…』

なんとなく慣れている幸太郎は、特に気にすることもなく自分の席を探し始めた。


黒板の座席表を見ると俺の席は一番窓際の後方角だった


「おーい。静かにしろ~」と担任が入ってきた。


担任は、前橋旭日まえばし あさひというらしい。


そこから、じゃあ出席番号一番から自己紹介していってと、言った。

 幸太郎の苦手な自己紹介の時間だ。いつもクラスにいじめっ子がいたせいでろくな自己紹介すらできなかった苦い思い出があるから。


 一番から自己紹介が始まり、ちょっと早めあたりで、自分の番が来た。そして自己紹介を始めたときいきなり笑い声が響いた。


「ハハハハハッ!!幸太郎じゃねえか」


 嫌な声だった。声の主は、幸太郎をいつもいじめてきた、西宮一馬にしみや かずまだった。


「お前こんなところにいたのかよ、三学期不登校で心配したんだぜぇ~アハハハハハ」


 まるで自分のせいだと考えていないような物言いだ。


「なあ、みんなこいつは、中学の三年生の三学期から不登校だったんだぜ~」

クラスが、がやがやし始めた。


『またお前なのかよ、西宮‼』


「い、いや、ち違うけど」またこの気弱な性格だ。こんな性格さえなければ…糞っ!


 クラスの女子が「えー引くわー」「こんなやつがいるクラスなんて嫌なんだけど」教師は止めようともしない。なんでみんなこんなやつの言うことをすんなり聞くんだよ。

 だが、なぜかはすぐわかった、あいつは顔がいいからだった。女子が「西宮君そんな奴とよく一緒のクラスにいれたねぇ~」「これからは、私たちがいるから」とかほざいているホント糞な世界だ。


 そこから数日間、クラスメイト達から陰口を言われたり、パシられた挙句お前の触ったパンなんかいらねえよと殴られたりもした。


 教師の前橋は止めようともしないせいで、どんどん増長していった。特にひどかったのは、女子たちだ隣を通り過ぎただけで、痴漢された、こいつキモイとか言われて、男子を使って殴ったりけったりしやがった。糞教師こと前橋は、女子の言うことは聞くようで、俺は職員室に呼ばれて説教をされる羽目になった。


 そんな不幸な人生が嫌になって、自殺しようとも考えた。でも、そんな幸太郎を支えていたのは、アイドルグループ『アスターライト』の存在だった。


 アスターライトは、六人メンバーのアイドルグループで、日本で1・2を争うほど売れているグループだ。幸太郎は、いつもライブ映像を見ることで何とか精神を保っていた。


「あぁ~、やっぱりアスライ(アスターライトの略)はいいな~、これを見るだけで救われる。やっぱり来世は、一ノ瀬葵いちのせあおいちゃんみたいなかわいくて黒髪ロングで清楚系な女子がいいな」


 まさにライブ映像を見ていることだけが生きがいでいじめられていることを忘れられる時間だった。


 そんなライブを夜な夜な見ているいつもの日常に変化が訪れた。いきなり画面が白くなったのである。


「嘘だろまだ二年しか使っていないのに、これじゃあライブ映像が見られない」

とテレビに近づいた瞬間、目の前が光に包まれた。「えっ?な、なんだよ嘘だろ⁉」

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