詩集「人生終わった」

遥 述ベル

第1話 人生終わった

 人生終わった

 僕は笑った

 君は輝いた

 この違いが分かるか?

 僕の笑みを君が喜ぶならば

 それは君の押しつけでしかない

 君の輝きの養分だ

 僕は養分になるために生まれてきたのか

 それなら納得がいくだろう

 だけどそれは理屈でしかなくて

 僕の心は頷かない

 脳に従う心なんて親に従う子供でしかない

 従うだけなら簡単だ

 だけどそこに意味はあるのか

 だけどそこに価値はあるのか

 なにより僕はそれが楽しいのか?

 もう楽しければなんでもいい

 僕はそう言おう

 今言った

 この言葉を忘れないでくれ

 そうさ僕は楽しめればいい

 お願いだ

 僕を楽しませてくれ

 なんで何もないんだ

 君が笑うことが僕の喜びになるのだとして

 僕はそれで楽しいのか?

 僕が言いたいのは君になりたいってこと

 そうさ僕は嫉妬している

 これでも君は僕に笑いかけるのかい?

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