鵠(こく)〜醜いアヒルの子より〜
羽撃く世界は、僕を殺して
しゃがれた音程に、たった二色を諭す
愛おしい部屋の隅で崩れ落ちた
透明な液体を、貴方は何と形容するの?
狭い、路地裏は郊外のベットで眠る
壊れて傷ついた、瞳にカラスは死骸を盛って
たくさんの人が行き交う夜更けに
割れたショーウィンドウに映ったのは
僕の異状じゃないか
孤独な夜明けを犠牲にして
与えられない愛情は、手を伸ばした
誰の色にも染められない僕は、きっと
咆哮が得意な、獣なのだろう...
黒く滲む涙、真っ白に塗り替えても
この瞳に嵌め込む、黒曜石を忘れるんだ
心臓を貫かれてふわり微笑む事すら
これからの、僕にも出来やしないだろう
誰かの視線に怯える、醜いアヒルの様に
傷付ける度、体の一部に線が増えていった
闇に飲み込まれて、意識を失って
此処は夢の中
貴方の身体に線が増えていった...
自由を求めた鳥達は、少しづつ
森に朽ちる灰になるだろう
誰かが、拾い上げた身体を綺麗だねって
苦笑いしてくれる...
僕の夢。
白く零れた涙、真っ黒に塗り替えても
背中に刻んだ羽根の色は、変わらないんだ
肺呼吸も出来ない、冷たい雨に降られ
本当の姿を、鏡面に探してるんだよ
光明るい、家々の窓を叩き壊して
躓く自分を笑いながら、爪立てた所で
この世界で誰が、僕の色と混ざり合うの
ねえ、力強い歌声も遠くに聞こえるよ...
(ARMEN)
漆黒に途切れた涙、透明に塗り替えたら
誰かと同じ瞳で世界を映すんだ
月夜に浮かぶ街の風景に、僕一人居なくても
これで、皆と一つになれるかなぁ...
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます