幕間 第五話までのネタバレ含む

人物設定:第一話〜第五話

『アメレスの水牢:Beneath the Amless』


人物設定


◇ 佐藤 湊(SATO Minato)


 転校して1ヶ月の高校生。夢と現実の境界が曖昧で、記憶にない薬を常用している。頭痛と違和感に悩まされ、ある日「地球」と口走ったことをきっかけに、自身の正体に微かな疑念を抱く。教室前で声をかけたのをきっかけに、夏希と親密になる。



◇ 田中 夏希(TANAKA Natsuki)


 佐藤湊のクラスメイト。心に孤独と恐れを抱えつつ、母の意識の地球移送を決断。両親が機構に殺された事実と遺志を知り、自らの意志でその計画を止めるため、機構への潜入を決意する。湊とは仲が良く、よく連絡をとる。



◇ ベン・ファロー(Ben Farrow)


 地球のプロラグビー選手。成功の陰で虚無を抱え、生の意味を見失う。試合中に幻視した赤黒い球体と、意識の揺らぎを経て、壊れかけた日常に抗おうとするが...



◇ 久瀬 翠(KUSE Midori)


 精神保存科の看取師かんしゅし。ある少女の問いに心を揺らし、地球移送の制度に疑問を抱く。研修先でアンドロイド実験の真相に触れ、ジョージに協力することになる。



◇ ジョージ・ダオ・リー(GEORGE DAO LI)


 レジスタンス“线シェン”の創設者。本名はリー ダオ。ある民族の末裔。人類の尊厳を守るためSE-HASS停止を目指すが、自身は囚われ脳だけとなる。未来のため、夏希を導く。



◇ 被験体 佐藤 湊(Subject: 0071)


 アンドロイド。SE-HASSから切断した脳に、SE-HASS由来の人格を転写している。記憶封印処理は不完全で、夢や現実の裂け目から“滲み出し”が発生。人間と同等の社会適応を初めて実現した、アンドロイド計画の要。



◇ アグネーテ・ヴィンター(AGNETE WINTER)


 夏希の母。ブロンドの髪にグレーの瞳。夏希が中学生の頃に倒れ、数年後SE-HASSに移送される。かつては機構の研究員であり、機構の計画に背いたため処分された。ジョージとは学友。鳥と、“そら”に憧れを持つ。



◇ 田中 利成(TANAKA Toshinari)


 夏希の父であり、機構に反旗を翻した研究者。アグネーテと共にSE-HASSの意識統合計画に反対し、妻と娘を守るために闘った末、機構により命を奪われた。ジョージとは学友で、あだ名はトシ。



◇ 霧島 秀司(KIRISHIMA Shuji)


 機構の高官。高い地位と権力を持ち、ジョージの尋問を担当する。機構の地球至高主義のもと、SE-HASSの完成と人類意識の統合を使命とする。冷徹だが内面に葛藤を抱える。



◇ ジャスティン・レイノルズ(JUSTIN REYNOLDS)


 機構の研究者。Alpha-9都市でアンドロイド研究の責任者を勤める。明るい人柄だが、人の脳を用いて実験を繰り返すことに全く頓着していない。体格が良く、威圧感がある。



◇ ニコ(NICO)


 機構の人間。Alpha-9都市のスタッフで、レイノルズの部下として働く。アンドロイド研究については関与していない。レジスタンス“线シェン”のメンバーとして機構に潜入している。

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