—5—

 ガララララ――。

開かれた引き戸の先に現れたのは、不敵な笑みを浮かべた中須の姿だった。

顎に手を添えたまま、軽く頭を引いて、微塵も敬意のこもっていない、薄っぺらな挨拶を寄越す。

その人を小馬鹿にしたような傲慢な態度は実に露骨で、「百万円は用意できましたか?」と、終始薄笑いを浮かべながら問いかけてくる。

「えぇ、もちろん」

あくまで陽気に返して、鈍い男を装う。

しかし、こちらが懐に手を忍ばせた瞬間に「百円ではありませんよ」と言われた時は、思わず眉がピクリと動いた。

背後に控える雪音は、前髪を垂らし、足元を見つめている。

その脆く、弱々しい態度は、先ほどまで嫌がらせをしていた彼女とは打って変わっていた。哀哀愁を帯びたその姿は――まさに“悲劇のヒロイン”そのものであった。

だが、それでいい。

今まさに“偽証の正義”に生まれ変わろうとしているペテン師にふさわしい、見事な熱演ぶりだった。

案の定、シャリシャリと砂利を踏む足音が響き、中須は一瞬そちらに注意を向ける。

しかしすぐに気を取り直し、催促するかのように俺の方へ一瞥をよこした。

俺は懐から封筒を取り出し、思わせぶりにゆっくりとした動作でそれを差し出す。中須は素早くそれを受け取り、手際よく中身を確認した。

「……確かに、受け取りました」

封筒の中には、正真正銘の百万円が入っている。

もちろん、俺にそんな蓄えがあるはずもない。これは矢後から一時的に拝借した“撒き餌”――決して逃せぬ悪党をおびき寄せるための、大事な道具にすぎない。

「では早速、ネックレスをいただけますか?」

「まぁまぁ、そんなに焦らずとも。きちんとお渡しいたしますよ。私どもは、事を荒立てたり、出し惜しみしたりはいたしませんので」

中須は嫌味たっぷりに雪音の方へ視線を向けた。

雪音は唇をぎゅっと噛み締め、うつむいたまま拳を握りしめている。

悔しさを必死に堪えているのが一目で分かった。肩がわずかに震えており、俯いた目元には怒りとも悲しみともつかない複雑な感情が滲んでいる。

普段の彼女なら言い返していたはずだ――だが、今の雪音にはその言葉すら許されていない。

中須は、玄関ポーチに直に置かれた、見るからに中身がパンパンに詰まったボストンバッグを開け、その中からネックレスを取り出した。

途中で「ん?」と手を止める素振りを見せたが、すぐに何事もなかったような顔でネックレスを差し出してきた。

それを受け取った俺は、一瞬、目を見開いた。まさか、そのまま渡してくるとは思わなかったのだ。てっきり渋るか、適当な言い訳を並べて誤魔化すものだとばかり思っていた。

意外なほどあっさりと差し出されたそのネックレスを、訝しむように手に取り、しばらく沈黙のまま凝視する。

そしてやがて、じわじわと湧き上がる違和感を確信に変え、疑念を口にした。

「……ちょっと待ってください。これ、壊れてませんか? ほら」

ネックレスは、金色のチェーンにハート型のルビーをあしらったデザイン――のはずだった。

だがそのルビーが左右の半分ほど欠けており、型枠の金属部分がむき出しになっている。明らかに“欠陥品”である。

俺はネックレスを中須の鼻先に突きつけた。だが彼は一向に動じなかった。

「これは、こういうデザインでして……」

「はぁ? そんなわけないだろ!」

「失礼ですが、ちゃんとご確認なさいましたか?私どもは最初からこの商品をお渡しする予定でしたよ」

「人を馬鹿にするのもいい加減にしろ!」

思わず怒鳴った。しかし中須は、それでも顔色一つ変えなかった。その態度に苛立ちが一気に膨らみ、さらに声を荒げる。

「大体カタログとまったく違うじゃないか。よくもまあ平然と欠陥品を押し付けてきやがるな。一体どんな神経してんだ。上司を呼んでこい、お前じゃ話にならん!素直に謝ることもできないのか。情けない。あぁ馬鹿の相手は疲れる…」

言葉の勢いは止まらず、怒鳴りつけながら振り返る。

「じゃあ、そこまで言うならカタログを確認しようじゃないか。おい、雪音!持って来い!」

さすがの中須も、これには薄ら笑いを引っ込めた。

この瞬間、自分で自分を褒めてやりたかった。怒鳴られっぱなしの人生を歩んできた俺が、こんなにも気持ちよく、他人に罵声を浴びせる日が来るなんて。

新しい自分を発見したような気分だった。今日は祝杯でも挙げようか。

そんな感傷に浸っていると、背後から雪音に脹ら脛を蹴られた。

「いっ」

振り返った時には、すでに彼女はリビングへ引き返しており、やがて『株式会社ドリーム』の商品カタログを手にして戻ってきた。

「ほら見ろ、このページ! どこが欠けてるんだ? 言ってみろ!」

カタログを突き出す俺の勢いに、中須は顔面蒼白になる。まさか、本当にカタログが出てくるとは思っていなかったのだろう。

ちなみに、この「株式会社ドリーム」とは、かつて俺が勤めていたデルクスの取引先でもある。名前だけなら認知どころか、むしろ私的怨みがあるレベルだ。

理不尽であろうが、なんであろうが、あの日の解雇を思い出させるものはすべて――憎しみの対象なのだ。

「申し訳ございませんっ! す、すぐに新しいものをお持ちいたします……!」

中須は顔面を引きつらせ、まるで火でも点いたかのように飛び退いた。額には見るからに脂汗が滲み、目を泳がせながら何度も頭を下げている。声は裏返り、動きもどこかぎこちなく、取り繕うような笑顔すら張りついていた。

その無様な姿は、まるで舞台の上でセリフを忘れた三流役者のようだった。

あまりに滑稽で――俺はこみ上げる笑いを堪えるのに苦労した。

「当たり前だろうが! こちとら百万円も払ってんだぞ!」

一喝を浴びせると、中須は「ひっ」と情けない声を漏らし、バランスを崩しかけた体を慌てて支える。

小走りというには不格好なステップで玄関を飛び出していく後ろ姿は、もう“営業マン”というより“逃げ腰の道化”だった。


ふと振り返ると、そこには、どこか柔らかな空気を纏った雪音の姿があった。

彼女は小さく微笑み、目元を柔らかく細めてこちらを見つめている。声も言葉もないが、その表情には静かな安堵と、ほんの少しの誇らしさが滲んでいた。まるで心の底から「やったね」と囁いてくれているようで――俺は思わず息をのんだ。

雪音は、控えめに頷いた。

あの冷たい態度はどこへやら、頬はうっすらと紅を差し、まるで少女のような雰囲気すら纏っている。

たったそれだけの仕草なのに、胸が熱くなる。

……間違いでも構わない。今、この瞬間だけでも、俺に惚れ直してくれないだろうか――。

その清々しく、幸福感に満ちた表情を目にして、俺はより一層、彼女のことを愛おしく思った。

だが、その空気も長くは続かなかった。

師走の冷たい風が頬を突き抜けた瞬間、現実の寒さが感傷をかき消した。

俺は小さく身震いしながら、そっと玄関を閉め、室内へと戻った。


――――――――――――――――――――――――――――———


 それから小一時間ほどで、中須は舞い戻ってきた。

憎らしいことに、ほんのわずかな時間で気持ちを切り替えたのか、先ほどの狼狽ぶりが嘘のように澄ました表情で、何食わぬ顔をして近づいてくる。

こちらは当然、憮然とした態度を崩さない。噛みつくような視線を向けたが、彼はそれを正面から受け止め、薄ら笑いを浮かべたまま平然と歩を進めた。

――どうやら、まだお仕置きが足りないらしい。

「また欠陥品だったら容赦しませんよ」

「まさか。会社で何度も確認しましたから、今度は間違いありませんよ」

中須はそう言って、玄関ポーチにボストンバッグをドスンと落とし、中をゴソゴソと漁った。

……その瞬間、俺は青ざめた。

彼は品物を取り出すと、しばらく手に取って凝視し、小首を傾げ、やがて無言のまま立ち上がる。そして、何事もなかったかのように、それを俺の目の前へ差し出してきた。

(……嘘だろ)

手に取ったネックレスを見た瞬間、血の気が引いた。

――また、欠けている。

もはや呆れるというより、恐怖に近かった。

この男は、本当に、とてつもなく頭が悪いのではないか?

それとも、ここまでして謝罪を拒むとは、一体どれほど歪んだ精神構造なのか。なぜ、同じ過ちを繰り返すのか?どういう神経しているんだ――!

「壊れてんだろうがぁッ!!」

怒声が、自分でも驚くほどの勢いで口から飛び出した。近所中に響き渡るほどの怒鳴り声だった。

中須はビクリと肩を震わせ、目を泳がせながら後ずさった。顔面はみるみる蒼白になり、額にはじっとりと冷や汗が浮かぶ。

慌ててボストンバッグを閉じようとするも、うまくジッパーが噛み合わず、もたついた手つきでガチャガチャと音を立てる。その様は、まるで現行犯を取り押さえられた万引き犯のようで、滑稽を通り越して哀れですらあった。

「も、申し訳ありません! すぐに……すぐに、持って参ります!」

そう言いながら、玄関でつまづきそうになりながら、慌てて玄関の外へと逃げるように去っていく。

(渡す前にそれを言えよ……)

なぜその壊れた代物を手渡すその瞬間に、せめて一言「申し訳ありません」と言えなかったのか。

その一点に、心底呆れ返る。

毒づきたい気持ちを、奥歯でぐっと噛み殺した。


――――――――――――――――――――――――――――———


 それから、さらに小一時間後のことだった。

またもや現れた中須に、俺はもはや呆れを通り越し、憤怒の極みに達していた。

「いや、だからさ……馬鹿にしてんのか?」

呆れを通り越した低音の怒声が、自分の喉から漏れた。

「なんで何度も何度も、壊れたもんばっか持って来るんだよ!もういいよ、壊れてるのしかないなら、金返せよ!」

中須は狼狽しながら、顔を引きつらせて言い訳を並べる。

「い、いやっ、確かに……つい先ほどまでは……その、家の前で確認した時には、確かに壊れてなかっ――」

「知らねぇーよ!現に今、壊れてんだろうが!誰がどう見たって、欠けてるんだよ! さっさと会社に戻って、ちゃんとしたモン持ってこいッ!」

怒鳴りつけると、中須は顔を真っ赤にしながら、唇をブルブルと震わせ、

「ぐぅぅぅ~~……」と情けない唸り声を漏らす。

そして、脂汗を浮かべたその顔を、勢いよく地面に向けて下げると、返事もそこそこに、ボストンバッグを抱えて踵を返し、逃げるように玄関を飛び出していった。

もはや哀れを通り越し、芸術的ですらあるその間抜けさに、さすがの俺も、怒りながら吹き出しそうになる。


――――――――――――――――――――――――――――———


 さらに――それから小一時間後。

「度重なる無礼、誠に失礼いたしました。こちらをどうぞ……」

中須は目をぎゅっと瞑り、腰を深々と折り曲げ、まるで献上品でも渡すかのような所作でネックレスを差し出してきた。

その芝居がかった姿勢に、既に怒りを通り越して呆れが込み上げる。

だが――

「……なんで、これ、真っ黒なんだ?」

受け取った瞬間、思わず唖然とする。チェーンもヘッドもくすんだように黒ずんでおり、もはや新品とは思えぬ代物であった。

中須はというと、何食わぬ顔で小首を傾げてみせた。

「さぁ~」

その惚けた態度に、怒りが一気に再燃する。

「……ふざけんな!!」

怒声が爆ぜた。堪えていた怒りが一気に噴き出す。


――――――――――――――――――――――――――――———


 さらに――小一時間後。

「先ほどは大変失礼いたしました。今度こそは間違いありません。なんといっても、会社からここまで、ネックレスを握り締めて持ってきましたから」

中須は胸を張って得意げに言う。

「……握り締めてきた? あんなに大きいものが、手に収まるわけないだろう」

訝しげに問い返すと、中須は「ヘッドの部分だけでしたら、なんとか……」と微妙な笑顔を浮かべながら、そっとそれを差し出してきた。

「……鎖は?」

思わず絶句する。手渡されたのは、確かにハート型のヘッド部分だけ。チェーンがない。それでは、どうやって首にかけろというのか。

中須は、今さらハッとしたように目を見開いた。

――あぁ、こいつ、やっぱり馬鹿なんだな。

ようやく確信に至った瞬間だった。


――――――――――――――――――――――――――――———


 さらに、小一時間後。

「今度こそは!念には念をと思って、たくさん持って参りました!」

「そうか。別に壊れてなきゃ、どれでも構わんからな」

俺がそう返すやいなや、中須は「…あれ? あれ?」と情けない声を上げながら、ボストンバッグをガサゴソと漁り始めた。やがて、その中からネックレスを次々と取り出し――というより、ほとんど放り投げるようにして玄関ポーチに転がし始めた。

乾いた音を立てて散らばるネックレスの山。割れたルビー、火で炙られたように変形し真っ黒に焦げたもの、細かく切断された鎖……どれもこれも欠陥品ばかり。矢後の手口も、なかなか芸が細かい。

「……あっ! あった!」

歓喜の声とともに掲げられたネックレス。しかし、それは手渡される寸前、まるで呪われているかのように彼の手から滑り落ち、ポーチに跳ねて転がった。次の瞬間――

パリンッ!

不可解にも、ルビーが粉々に砕け散った。

「そ、そんな馬鹿な……」

中須はその場で崩れ落ち、膝をついた。肩は小刻みに震え、指先は虚空を掴むように宙を彷徨っている。血の気が引いた顔は青白く、唇は乾いて震え、言葉にならない呻きが漏れていた。まるで自分の全存在を否定されたかのように、膝に額を落とし、崩れたネックレスを握り締めている。

哀れだ。実に、哀れだ。

「もう我慢できん。ネックレスはいらん。――金を返してもらおうか?」

「そんな……!も、もう一度だけ……チャンスをください!」

諦めの悪さもここまで来ると感心すら覚える。それに、高価なルビーが次々と壊れては、会社としても相当な損失であろう。辞めておいた方が身のためだとは思うが、そんなことは知ったこっちゃない

「仕方ない。……あと一度だけだぞ」

「はいっ! 失礼します!」

中須はバタバタと足早に立ち去っていった。かなり動揺していたのだろう。玄関ポーチに転がるネックレスの残骸を、いくつも放置したままである。

俺はしゃがみ込んで、そのひとつを拾い上げた。こんなにも脆い物が、本当に百万円もするのか?ハンマー一つで簡単に砕けるとは調査済みだったが、ここまでちゃちな造りだったとは……。

上下に軽く振ってみる。――軽い。

「なんだか、こうして見ると、妙に安っぽく見えるな。こんなんが百万円もするのか……」

「うん?」

隣にしゃがみ込んだ雪音が、覗き込むように首を傾げた。ふわりと漂うフローラルの香りが、鼻腔をくすぐる。

「これ、本物なのかな?」

「まさか。いくらなんでも、偽物を百万円で売りつけたりはしないだろ。あんなに堂々とした態度でいられるわけがない」

そう言いながらも、雪音の表情はどこか曇っていた。「まぁ、そうよね」と納得したように見せつつも、瞳の奥に不安が滲んでいる。もしこれが偽物だとしたら……それはつまり、詐欺だ。そしてそれを見抜けなかった我々は、滑稽以外の何物でもない。

「どれどれ……」

ふと背後から、矢後の声が聞こえた。ネックレスが宙に浮く。透明マント越しに手が動いているのだろう。

やがて、彼は姿を現し、手に取ったそれをしげしげと観察しながら首を傾げた。

「まさか……ね」

それが、俺たち三人で導き出した結論だった。


――――――――――――――――――――――――――――———


 更に、小一時間。

もはや哀れな子羊と化した中須が、満身創痍の様相で現れた。顔は青白く、目元は涙で滲み、ほとんど半べそ状態である。手には何本ものネックレスが握られていたが、その手元は小刻みに震えていた。

そんな中須の目前――何もない空間の中から、不意にネックレスが宙に浮き上がった。

「……えっ?」

次の瞬間、透明な“何か”によって握られたネックレスが、信じがたい音を立てて砕かれた。

ルビーが砕け、鎖が千切れ、金属片が玄関ポーチに乾いた音を立てて散らばる。誰の目にも、それは“目に見えない何か”がネックレスを破壊したようにしか見えなかった。

中須は一歩、二歩と後ずさり、膝を突いた。

「くくく……」

震える肩。顔を歪ませ、やがて吹き出すように笑い出す。

「はははっ……はははははっ!こんなの……おかしい!呪われてる!呪われてるんだああああっ!!」

空を仰ぎ、天にすがるように叫ぶその姿は、まさに正気を失った者そのものだった。

だが、それも束の間――。

「……お前ら、なにか仕組んだだろ?」

突然、笑いが止まり、鋭い眼光でこちらを睨みつけてきた。

「は? 客のせいにするってのか?ふざけるな!もういい、金を返せ!二度と来るな!」

俺も負けじと怒鳴るが、すでに彼の理性は崩壊していた。

「こんな端金、くれてやるよッ!」

中須は封筒ごと札束を玄関に叩きつけた。乾いた音が響き、紙幣が風に舞って、ばらばらと無惨に地面を這う。その顔は憤怒に歪み、歯を食いしばりながら、鬼のような形相で鬼のような形相で俺と雪音を交互に睨みつけた。

「ふざけやがって……!」

低く、獣の唸り声のような声を漏らしながら、ぶつぶつと呪詛のような言葉を繰り返す。拳は震え、目には怒りと絶望が入り混じった炎が燃えていた。

やがて中須は、その場に崩れ落ちるように膝をつき、砕けたネックレスの破片を這うようにして拾い始めた。その背中には、理性を失った哀れさと、怒りの火種が交錯していた。

「……君は、一体誰なんだ?」

その問いに、俺はわざとらしく胸を張って答えた。

「知りたきゃ、デルクスにでも問い合わせてみろ」

「覚えてろよ……!」

捨て台詞を残し、中須は紙幣を無視したまま、まるで逃げるように去っていった。


「ふふっ……」

こみ上げてきた笑いをこらえきれず、腹の底から声を上げた。矢後の笑い声も耳元に響き、いたずらが大成功した達成感で、体の芯まで愉快だった。

傍らでは、安堵の息を吐いた雪音がそっと頭を下げた。

「……ありがとう」

「まぁ、気にするな。友人として当然のことをしたまでさ」

ふざけた口調で言うと、雪音は目尻に涙を浮かべながら、ふわりと笑った。照れ隠しのように頬に手を当て、ほんの少し俯いて見せる。その肩がかすかに揺れ、息を飲むような小さな笑声が漏れる。

その仕草があまりに可愛らしくて、思わず心が跳ねた。

「……やっぱり好きだな」

気が緩み、つい口からこぼれてしまった。

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