「雨、上がる」 -第五部-

ろわぬ

一雨 「結末」

遠く、どこか世界から切り取られた様な.. .. . ..


周りの山々の陰影に、どこか炎が燃え盛る様な音や、


島自体が崩れて行く様な.. .. どこか暗い場所で、


寂れた誰も知らない様な山頂の小屋で正面に向き合った征四郎は、


目の前にいる"雅"の瞳をまっすぐ見る__________


「・・・どうして、「俺を選んだ」んだ....?」


「  ——————


言葉に何も応えず、明かりが殆ど無い、微かな


燭台の灯がともる中、木のテーブル越しに小屋の壁際にいる


征四郎を見つめ返す__________


「・・・・"いい男"だから. .. ..


 それだけじゃ、いけない… … …??


「雅… … …っ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る